第百三十八話 最強の勢力その十二
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「決してやし」
「そうです、私もです」
ケルベロスはミニーに話した。
「悪ではない、このことはです」
「覚えておかんとな」
「宜しくお願いします」
こうしたことを話しながらだった、三人のアメリカの女の星の者達も昼食を楽しんだ。そして昼食の後は暫しくつろぐが。
オコナーは移動要塞の庭から外を見つつギンズバーグとオニールに話した。
「アメリカからここまで長かったわね」
「そやったな」
「どうもな」
「移動要塞は夜も昼も動くけど」
それでもというのだ。
「けどな」
「どうにもな」
「時間がかかったな」
「こっちの世界広いからな」
そのせいでというのだ。
「どうしてもな」
「日本に来るまでもな」
「時間かかったな」
二人もオコナーに話した。
「どうにもな」
「移動の術や空船で動くのと違って」
「遅いな、まあそれはな」
「仕方ないな」
オニールはオコナーに話した。
「それも」
「大体時速三ノットか」
「それ位でもな」
「しゃあないか」
「おいら達の世界やとな」
三ノット位の速度ではというのだ。
「昔の潜水艦か」
「潜航中の速度やな」
「それ位でもな」
遅いと言えば遅い、だがそれでもというのだ。
「浮島を動かしてるんや」
「それもでかいな」
「それやとな」
このことを考えると、というのだ。
「遅くてもな」
「しゃあないな」
「そういうことやろ」
「まあね」
ギンズバーグも言ってきた。
「この移動要塞は動けることにそもそも意味があって」
「速度はやな」
「それ位でもね」
こうオコナーに話した。
「仕方ないんじゃないかな」
「そうなるか」
「それでも二十四時間動けるから」
絶えず、というのだ。
「その分はね」
「考えてええか」
「そうやないかな、まあ日本の移動要塞はずっと速いみたいだけれど」
「あそこはこっちの倍程度かいな」
オコナーはギンズバーグに考える顔で話した。
「大体」
「もっとやないかな」
「それやろ相当に速いな」
「軍隊の移動速度は速いに越したことはないね」
「そうやな」
「うん、けれど速度だけで勝てるか」
ギンズバーグの今の言葉には余裕もあった。
「果たして」
「それやな」
「それだけで勝てるかっていうと」
それはというのだ。
「そうやないね」
「他のあらゆる要素が重なってな」
「それで総合力となってね」
「総合力が高い方が勝つ」
「そうやからね」
だからだというのだ。
「アメリカの方が有利やで」
「それも圧倒的な」
「絶対と言ってもええ位に」
ギンズバーグはオコナーそしてオニールに話した。
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