第百三十八話 最強の勢力その九
[8]前話 [2]次話
「そういうことやな」
「ああ、特にアメリカはそやろ」
「強いからか」
「強いアメリカって言うんやったらな」
「その力はやな」
「力を持たん相手の為に使う」
スタインベックは強い言葉で言った。
「そうあるべきや」
「そやからやな」
「もうな」
それこそというのだ。
「わいはこれからもな」
「子供達の為に戦ってくか」
「それで身体も鍛えてくで」
スタインベックは今度は笑顔になって話した。
「豪快にな」
「アメフトでやな」
「ああ、アメフトはええわ」
スタインベックはホーソーンに今度はこのスポーツのことを話した。
「身体と身体がぶつかり合ってな」
「ハードやな」
「そのハードさがええわ」
まさにというのだ。
「そやからこれからもな」
「アメフトでやな」
「身体鍛えるわ」
「アメフトは格闘技や」
ホイットマンはこうも言った。
「まさにな」
「そう言われるな」
「ラグビーもそやが」
「アメフトもやな」
「球技ではあっても」
それでもというのだ。
「もうな」
「ほんま格闘技や」
「そやな」
「それをやるからには」
スタインベックは自分から話した。
「絶対にな」
「絶対にか」
「そや、何があってもや」
それこそというのだ。
「理性なかったらあかん」
「さもないとやな」
「そこで備えた力は暴力になる」
「暴力は使ったらあかん力やな」
「そや、そやからや」
スタインベックは暴力については強く否定した、そうして言うのだった。
「わいはいつも気をつけてな、そして子供達にはな」
「優しくやな」
「備えた力は子供達の為にはな」
「特に使うんやな」
「神様に誓ってな」
信仰の話もした、尚スタインベックはプロテスタントである。そして他の宗教も認めなくてはならないと考えている。
「そうする」
「成程な」
「それとこの戦でもな」
「暴力は振るわんか」
「武力は使う」
それはというのだ。
「そして日本に勝つが」
「暴力は使わん」
ホーソーンも言ってきた。
「理性のある力を使うってことやな」
「わいは頭は悪いが」
実はスタインベックは知力も低くない、戦士であり頭脳派の職業ではないがそれでも頭の回転はよくまた知識も備えている。起きた世界でもそうであり学校の成績も悪くない。だがここでは笑ってこう言うのだ。
「しかしや」
「それでもって言うんやな」
「守らなあかんものがある」
「それが理性やな」
「暴力を使うことはせん」
「あくまで武力やな」
「その武力で思い切り暴れるで、兵も指揮して」
大きな口を思いきり開けて語った。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ