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ドリトル先生の競馬
第九幕その一

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                第九幕  流鏑馬
 先生達は今は弓道部の射的の場にいます、動物の皆はその場にいて先生に口々にこんなことを言いました。
「他の国の射的の場所と違うね」
「神聖な感じがするよ」
「神社にも似たね」
「神様がいるみたいな」
「そんな場所だね」
「日本の弓道は神事でもあるからね」
 先生は皆にお話します。
「実際に古典でもよく弓を放つ場面が出て来るけれど」
「神事だね」
「その時に出て来るんだね」
「日本の古典でも」
「そうなるんだね」
「そうなんだ、だからね」
 それでというのです。
「この場所もだよ」
「神聖な感じがするんだね」
「日本の神道の」
「それがあるんだね」
「そうなんだ、弓を神様に捧げる」
 そうするというのです。
「それもまた日本の弓道なんだ」
「ただ撃つだけじゃないんだね」
「武器としての弓を」
「剣道もそうしたところあるし」
「お相撲も密接に関係あるけれど」
「神道もなんだね」
「こっちも神事と関係あるんだね」
 皆も先生のお話に頷きました。
「そうなんだね」
「それで流鏑馬もするんだ」
「こちらも」
「そうなんだね」
「そうだよ、流鏑馬は完全にね」
 こちらはというのです。
「神事だね」
「そうだよね」
「それはね」
「まさにね」
「神事でね」
「神様の為のものだね」
「そうなんだ、本当に日本の弓道は」
 まさにというのです。
「神事でもあるからね」
「このことをだね」
「ちゃんと頭に入れておいて」
「弓道は見ていくべきなのね」
「そうだよ、これがね」
 先生はさらにお話しました。
「日本の神道で。それでね」
「それで?」
「それでっていうと」
「アーチェリーとはね」
 このスポーツとは、というのです。
「また違うんだ」
「同じ弓を使うものでも」
「確かにかなり違うね」
「弓の形は全く違うし」
「弓道は昔ながらの弓で」
「これ和弓っていうのよね」
「そうだよね」
 皆は弓も見ました。
「この昔ながらの形の弓って」
「平安時代や戦国時代の弓みたいな」
「この弓が和弓よね」
「そうだよ、アーチェリーの弓とはまた違うからね」
 実際にとです、先生も答えます。
「そこも大きな特徴だよ」
「何ていうか」
「弓道はまた独特よね」
 チープサイドの家族も思うことでした。
「同じ弓でもアーチェリーとまた違って」
「特別なものみたいだよ」
「他の武道以上に神様と関わりが深いし」
 ガブガブも言います。
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