第六十話 第四の封印
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
弱点である氷属性を受けて弱っていたところをギガクラッシュの直撃を受けたヘリオスは息を荒くしながら二人を睨む。
「…恥ずべき誤算…この私がハンターと失敗作如きに遅れを取るとは…!何も知らぬ貴様らがロックマンであるなど、私は認めない!!愚者に死を!この世界は私が変えてみせる!」
それだけを言い残してヘリオスはモデルVと共にこの場を去った。
そしてヘリオスがいた所にモデルHのデータが残り、アッシュはロックマン・モデルAに戻ってグレイと共にデータを取り込んだ。
そして次の瞬間に二人の体を激痛が襲う。
「きゃあああああぁぁっ!」
「うわあああああぁぁっ!」
激痛と共に次に解かれたプロテクトのレポートデータが展開される。
《コードUC80からAC195までを解放、レポートデータ展開》
《ライブメタルの力は誰もが手にしていい物ではない。選ばれし者、世界を変え得る者こそが手にすべき力である。そこで私はライブメタルを作った時、あるプロテクトを施した。選ばれし者のみがライブメタルの力を引き出せるというプロテクト…すなわち、適合者を設定したのだ。全てのレプリロイド達は寿命を設定し、ヒューマノイド達は体の一部を機械へ交換する時、レギオンズのチェックを受ける。このチェックの時、私が寿命の設定、体の一部の交換に関わったレプリロイドとヒューマノイド達には、私のDNAデータを組み込んだ。それこそがプロテクトの鍵であり、適合者の証なのである。そう、このデータを見ている君もまた、私のDNAを、私の血を受け継ぐ者なのだ》
レポートの展開が終了すると、モデルAが苦虫を噛み潰したような声を出した。
「…何て奴だ…おい…アッシュ、グレイ」
「僕が…アルバートの血を継ぐ者…?」
「アタシにも…ううん、アタシ達だけじゃない…ヴァンやヘリオス達にもアルバートの血が流れてる…って事?」
思わず自分の手を見つめる二人。
このデータがもし世界中に公表されたら大混乱は確実だ。
何せ今、ロックマンになっている者以外でアルバートの介入を受けた者など分からないのだから。
「…気にすんな…ってのも無理な話だろうけどよ、アルバートの野郎が、勝手に付けたラベルみたいなもんだ。あんまり深く考えるなよ」
「「う…うん…」」
モデルAの言葉に二人は頷くが、全ての元凶であるアルバートの血が流れていると知れば穏やかではいられないだろう。
「アルバートの野郎…自分がレギオンズの三賢人ってのを良い事に、やりたい放題か」
自分の地位を利用してやりたい放題をするアルバートにモデルAは苛立ちながら呟いた。
『確かに技術的な事はアルバートが最も優れていた。だが…まさかそんなところまで奴の手が及んでいようとは…すまない、
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ