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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
三・笠・到・着
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そんなに自分を責めないで。」

寂しそうで、悲しそうなまーちゃん。
これ以上自分で自分を傷つけてほしくない。
だから、ぎゅっと抱き締めてあげる。

「…おっきー。」
「落ち込まないで。まーちゃんはいつものまーちゃんらしくしててよ。じゃないと姫も調子狂っちゃうから。ね?」
「でも俺は…あんなことしてマスター失格だ…。」
「それはもういいの。」

落ち込んでる。
今まで見たことがないくらいに。
ゲームで負け続けた時とか、早漏で先に自分だけイッちゃった時とか、そんなものとは比べ物にならないくらい落ち込んでる。
可哀想に。

「まーちゃんが姫のマスター失格かどうかは、姫が決めることでしょ?」
「それは…。」
「へーきへーき。まーちゃんは立派な姫のマスターだよ。」

ぎゅう…とまーちゃんが抱き締め返してくる。
肩が震えてる。
怖くてしょうがなかったんだ。
頑張って意地張ってたけど、やっぱりまーちゃんは

「おれ…いいのかなぁ!?おっきーのマスターで…いいのかなぁ!?」
「うん。いいんだよ。だから元気だして。いつものまーちゃんみたく、意地汚く笑ってて欲しいな。」

泣き虫で甘えん坊だ。

「けど…おれ…おれは…っ!」
「まーちゃん、痛いよ。」

失いたくない。
そんな思いが、こうやって強く強く痛いくらい抱き締めていることで嫌というほど伝わってくる。
こんなに泣いた姿を見たのは初めてだ。
けど、それだけ(わたし)を失いたくない証拠なんだよね。
うん。わかるわかる。
だから今だけは、たくさん甘えていって欲しい。

「痛いけど、まーちゃんの気が済むまで、このままでいいよ。」

そしてまたいつも通りのまーちゃんに戻って欲しい。
夢はまだ、叶っていないのだから。

?

それから翌朝。

「清々しい朝だな。ところでマスター、煙草はどうした?」
「さぁ、今頃人魚姫が吸ってんじゃないの?」

昨日の雨は嘘のような快晴。アンデルセンの言う通りとても清々しい朝だった。

「禁煙か?はっ!今度は何日続くだろうな。」
「言ってろ。今度はマジだから。」
「相変わらずっすね。アンデルセンに子安さん。」

甲板に出るとちょうど二人がまた何か言い合っていた。

「探偵さん…私、何も出来ることがなくてその…」
「もうあれはいいんで。それに、おっきーも完治しましたから。」

幹部だった子安さんはあの洗脳弾に対して何も対処することが出来なかった。
でもそれは無理もない。あれは彼女がいなくなってから本格的に実装されたものなのだから。

「おはよ、探偵さん。」
「おはようございますマキ…じゃなくて舞さん。今日もお綺麗ですね。」

と、朝から舞さんに挨拶してもらった。

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