六十匹目
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さ。
でもその猫カフェも既に僕の手から離れた。
確かに材料の錬成はやってるが、ほとんどの事がバーストの手に渡った。
バースト曰く、いい暇つぶしだそうだ。
「と、言うより、ご主人様は既に相当パクっているのでは?
サニャトリウムではマヨネーズなども使われてますし」
「……………異世界転生主人公がマヨネーズとかの調味料揃えるのってさ、金儲けだけじゃないんだなって。
懐かしいんだよ。あと簡単に作れる」
サニャトリウムには自分が持ちうる知識を詰め込んだと言っていい。
科学世紀の産物をこれでもかと詰め込んだ。
自分が科学世紀から来たのだと、忘れない為に。
「その他にもサイダー、ビーズクッション、練乳、ポップコーン………そしてプラスチックまでも」
ティアが少し責めるように言った。
プラスチックは便利だ。
科学世紀の生活を豊かにした。
でも、プラスチックは害でもある。
だが、それでも。
「この世界なら分解できるからな」
サニャトリウムの食器類にはプラスチックを導入している。
軽く丈夫で割れにくい。
少し熱に弱いがホットドリンクなどは陶器を使うなど、使い分けをしているので問題無い。
食器などを除いて、プラスチックは全て使い終わったらその場で分解するようにしている。
まぁ、木々から錬金しているのでカーボンニュートラルではあるのだが…。
それにあまりにも多くのプラスチックを作ってしまった時は黒鉛に変換してアストラルポーチに入れるようにしている。
「あぁ、そういえばプラスチックストローの納入依頼も来てたな…。娼館から」
いやぁ、まさかカップルストローのお陰でカップル客が入りまくるとはねぇ…。
まぁ、断ったけど。
「娼館に興味は?」
「無いね」
「本当は?」
「無いって言ってるだろ。しつこいよティア」
「申し訳ありません」
娼館……まぁ…必要な物ではあるんだろうけど…ちょっと気が引ける。
そういえば娼館って……。
「あ」
「どうされましたか?」
「いいこと思い付いた」
side out
(これ絶対ろくでもない事考えてますねぇ)
自分の中でニヤニヤと笑みを浮かべるシラヌイを見ながら、ティアは内心ウキウキしていた。
このご主人様は次はいったいどんな事をやらかすのだろうかと。
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