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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第三十二話
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。
「…エリーゼ、きつかったら引き返しても構わないんだよ?」
「き、きつくなんてありません!…衛司達には、村を助けてもらった恩もありますから…こういう所で少しでもお手伝いしたい…です!」
「そーだそーだ!だから何も言わずに連れてけー!!」
僕の言葉に、疲れながらも首を振ってそう応えるエリーゼと、僕の周りを飛び回るティポ。
そんな二人(?)の様子に僕は一つ吐息を漏らした後、小さく頷いた。
「……分かった。ただ、僕も隣をついて歩かせてもらうよ。もしエリーゼを離しちゃ、僕がジュードに怒られちゃうから」
「は、はい!…ありがとう…です」
「サンキュー、衛司君!!」
僕の言葉に嬉しそうに頷くエリーゼとティポ。
僕はそのまま皆より少し遅れながらもエリーゼとティポと同じ歩調で再び歩き出した。
だからカイルとしいなと一緒に前を歩くメリアさん……その黒々と見える何かをできればおさめて下さい。
―――――――――――――
ブラウニー坑道を奥へ奥へと進んでいると、ようやく大分先に大きく薄暗い坑道内の僅かな明かりの中で煌めくものが目についた。
やっと見えてきた、か…。そう安心していた時だった。
『(――主、何か……嫌な気配がします――)』
「――え…ヴォルト…嫌な気配って――」
「――皆、誰かいるよっ!!」
先に煌めくものに歩みを進めていくと不意に、肉体内にいるヴォルトの声が響き、その言葉に問い返そうとした最中、しいなの突然の声に視界を向ける。
すると、その先に…近付いた事で顔は見えないが大きな後ろ姿が確認出来た。
その瞬間…カイルの表情が変わった。
「――っ!アイツは――バルバトス…!!」
「「ええ!?」」
「「?」」
カイルの出した名前に、事情を知っている僕としいなは驚きの声を上げ、上手く理解出来ていないメリアとエリーゼ、ティポは首を傾げてしまう。
バルバトスって…こんな所にっ!?
「アイツも此処に跳ばされて来てたのかっ!!」
「!?カイルっ!!」
相手の正体が分かったと同時に、カイルは剣を抜きその相手に向け走り出す。此方の声に止まらず、カイルはそのまま走り続け――
「――バルバトォォォスッ!!」
――飛び込み一閃。だが、それは直撃することなく…瞬時に反応し振り返った相手の斧に防がれる。
そしてその顔を見て…僕も認識した。
巨大な斧を片手で扱う姿、長い青の髪に濃い色の肌、そして……攻撃してきた相手を確認し、溢れ出していく殺気。
……間違いなく……『バルバトス・ゲーティア』であった。
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