第一章
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れて行くわよ」
「全く、子供ってのは何するかわからないな」
「今から行って来るわね」
「ああ、じゃあな」
こうしてだった、妻はその猫を一旦獣医に連れて行った、そして家に帰るとこう彼に言った。見れば猫は今も一緒にいる。
「怪我なかったって言われたわ」
「それはよかったな」
「あと病気も持ってないみたいよ」
「そのこともよかったな」
夫はその猫を見つつ妻に応えた、見れば左右の耳から目の辺りと背中が丸く黒くなっている以外は白い猫である。
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