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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第37話:真っ直ぐな意志
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だ。
つまり、これは響の早とちりと言う事である。
言ってしまえばこの程度なのだが、クリスの方も2人に対して尋常ではない警戒心を向けていた。
「お前、まだそんな事言ってんのかよ、この馬鹿!?」
「馬鹿じゃない! 私には立花 響って言う名前があるんだよ!!」
「知るかそんなの!? この際だからハッキリ言っとくけどな、あたしは敵と馴れ合うつもりなんか────」
またしても響とクリスが言い争いに突入しそうになり、颯人と奏が盛大に溜め息を吐いた。
次の瞬間、背筋に走った悪寒に2人は揃って上空を見上げた。
2人が見上げた先では、無数の飛行型ノイズが今正に体を捩じって特攻しようとしているのところであった。
「ヤバいッ!?」
「響、上だ!!」
「え? え!?」
2人に警告され、漸く上空から迫る危機に気付いた響。しかし言われたからと言って彼女にはどうする事も出来ない。響には遠距離に対する攻撃手段が無いのだ。
とりあえずで防御態勢を取る響と、少しでも数を減らそうと銃撃する颯人。奏は響のフォローをしようと彼女に向け駆け出した。
「こいつら──!?」
無数のノイズ達はクリスと透にも降り注いだ。それに気付いた2人も共に迎撃しようと身構え──────
それらは全て無意味に終わった。
「をっ!?」
「こいつは!?」
「へ?」
「何だ、盾?」
出し抜けに彼ら彼女らとノイズの間に割って入るように巨大な何かが“斜めに”地面に突き刺さり、一行をノイズの脅威から守った。
奏はそれに見覚えがあった為仕立て人にすぐに気付いたが、クリスは何が起こったのか理解できず率直な感想を口にする。
それに対し、上の方から否と言う声が響く。
「剣だ」
声がするところに目をやれば、そこには巨大な剣となったアームドギアの柄頭に佇む翼の姿があった。未だ万全ではないが、無理を押して馳せ参じたようだ。
「翼!!」
「翼さん!!」
心配半分、嬉しさ半分と言った様子で声を上げる2人に、翼は力強く頷いてみせる。
そこに、新たな声が周囲に響き渡る。
「全く……命じた事も出来ないなんて、あなた達はどこまで私を失望させるのかしら?」
「何者だ!?」
聞きなれぬ声に翼が周囲を警戒する。
翼だけではない、颯人に奏、ここに居る全員が声の発信源を特定しようと周囲を見渡した。
すると高台の上に、1人の女性が佇んでいるのを見つけた。黒い服を着た金髪の女性、その手には何時の間に回収したのかソロモンの杖が握られている。
「あれは……」
「フィーネ!」
「フィーネ? それがあいつの名前か?」
名前も名乗らず姿を現した女性の名を叫んだクリスに、颯人達は一瞬
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