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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第37話:真っ直ぐな意志
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る琥珀メイジにガトリングに変形させたアームドギアを構え引き金を引いた。

「透から離れやがれぇぇぇッ!!」
[BILLION MAIDEN]

 放たれた無数の銃弾が、透に圧倒されていた琥珀メイジ達に襲い掛かる。透も射線上には居たが、クリスが引き金を引く直前その場を飛び退いて難を逃れていた。

「どうする、颯人?」
「まずは残ったノイズを何とかしよう。クリスって子がコントロール失ったからか好き勝手動いてやがる」
「あと響も」
「忘れちゃいねえよ」

 言いながら視線を向けると、そこでは白メイジ相手に必死に食い下がっている響の姿があった。

「うおぉぉぉぉっ!!」
「ちぃっ!?」

 所々危ない場面はあるものの、白メイジに対抗してみせる響。弦十郎との修行が実を結んだ証拠だ。あの白メイジが幹部候補としては弱い方に入るのも理由の一つだろうが、生半可な実力では対抗する事も難しいだろうことを考えると彼女の成長具合が伺える。
 その彼女の様子を、未来は信じられないと言った様子で見つめていた。

「ひ、響が……そんな──!?」

 呆然とする未来だったが、何時までもここに居るのはまずい。戦いの余波に巻き込まれる危険がある。

 そんな危険を放置する弦十郎ではなかった。徐に未来の背後に慎次が姿を現すと、彼女の腕を取りながら声を掛けた。

「大丈夫ですか?」
「ひゃっ!? だ、誰っ!?」
「説明は後で。今はこの場を離れましょう!」

 有無を言わさず未来を戦場から連れ去る慎次。後の事は彼に任せれば、諸々の説明も済ませてくれるだろう。彼女にとっては寝耳に水の話で困惑するだろうが。

 とにかくこれで無用な被害を気にする必要は無くなった。
 颯人と奏はさっさとノイズを片付けてしまおうと攻勢を強める。

「えぇい、こんな筈では──!?」

 一方響の相手をしていた白メイジは思っていた以上に善戦する響に苛立ちを隠せなくなっていた。
 目に見えて焦り出す白メイジ。それもその筈で、この作戦はメデューサからの命令なのだ。失敗すればただでは済まされない。

 焦りが響にも伝わったのか、一瞬の隙を突かれて距離を詰められる。

「やぁぁぁっ!!」
「しま──」

 至近距離に接近され、回避は間に合わないと察した白メイジは咄嗟に防御の姿勢を取った。魔法は使わない。魔法で障壁を張るよりも、響の拳が直撃する方が早い。

「ぐぅっ!?」

 ギリギリ防御に成功した白メイジだったが、ダメージは彼が想像していた以上だった。踏ん張ろうにも足が地面から離れ、軽く吹き飛ばされてしまう。

「がはっ?! ぐぅ…………ん?」

 地面に背中を叩き付けられ、一瞬呼吸が止まった白メイジだが何とか痛みを押し殺して立ち上
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