第五十七話 ハイウェイ
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「先へ進もう、追ってくるイレギュラーを食い止めるんだ」
いくらここのイレギュラーを倒したからといって、向こうからやってこないとは限らないので、二人は奥のシャッターを潜り、奥へと進んでいく。
初めは最初の時と同じようにイレギュラーを倒しながら進んでいたが、途中で大型ビットを複数展開している大型メカニロイドが現れる。
「トランスオン!」
グレイもモデルFへ変身し、ナックルバスターを構えると、メカニロイドがハイウェイを破壊しながらこちらに突撃してくる。
「それっ!!」
アッシュがナックルバスターでのパンチを叩き込み、ビットをメカニロイドに叩き付けると動きを止めたところをグレイがショットを連射して攻撃していく。
ハイウェイが破壊されていくが、二人は後退しながら攻撃していくとメカニロイドは蓄積していくダメージに耐えきれずに爆散した。
「よし、片付いたわ。先へ進むわよ」
「分かった」
「落ちるなよ?オイラが引っ張り上げても良いけど凄く疲れるんだからな」
モデルAに言われたようにメカニロイドに破壊されたハイウェイから落ちないようにジャンプを繰り返して奥に進み、奥のシャッターを抉じ開けて更に奥へと向かうと、そこには先客がいた。
「…テティス!この騒ぎはあんたが仕組んでたのね!」
アッシュがこの騒動を引き起こした原因であるレプリロイドの少年、テティスを睨む。
「嬉しいね、僕の名前、覚えてくれたんだ。ロックオン!!おいでよ、君達に見せたい物があるんだ。」
ロックマン・モデルLへと変身し、テティスは手招きすると水の中に飛び込み、アッシュとグレイも飛び込んだ。
すると海の底にモデルVが浮かんでいた。
「…モデルV!?ハイウェイを襲ったのもこいつの生け贄のためか!」
「正解、だけど見せたいのはもっと下…この汚い海の底さ。昔、戦争があった頃の海は生き物がいられるような場所じゃなかった。戦争が終わって、一度は綺麗になった海も、人々が増えたらまたこの始末さ。分かるかい?結局人々はこの世界を汚さないと生きていけないんだ」
周囲を見渡すと、確かにハイウェイの道の残骸や廃棄物が山積みの状態となっている。
確かにここまで汚れているとテティスの言い分は正しく聞こえるかもしれないが。
「だからって、何も知らない人の命を奪うのか!人同士で殺し合うのか!」
グレイの言葉にテティスは一瞬、不思議そうな顔を浮かべたが、次の瞬間には笑みを浮かべた。
「人同士?僕らは普通の人々じゃない、ロックマンに進化したんだ。そして…僕は君達を倒して更に進化する…。ロックマンの王になって、自分勝手な人々からこの世界を救うんだ!」
テティスの言葉に今まで黙っていたアッシュが口を開いた。
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