第14話 ようこそ!ショッカー世界へ!!
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ないほどに高層建造物が建ち並び、無数の人民が行き来していた。さらに市民やサラリーマンで歩道はいつものようにごった返していた。
皆、一様に目に力がこもっており、表情はどこか自信に満ち溢れている。
歩道にゴミは一つも落ちておらず、道脇に浮浪者や物乞いの類はいない。
普通、大都市ともなるとその逆が当たり前なのだがここではそんな様子は全く見られない。
街頭の動く絵(大型スクリーンによる党営放送)がショッカーの素晴らしさを伝え、民衆はそれに対してショッカー式敬礼をしてショッカーに対する忠誠心を示していた。
さらに街の至るところで地球儀を掴む鷲のマークが描かれた旗やスローガンが書かれた広告を目にする。
目の前に映る全てが帝国とは隔絶していた。
「帝国は……勝てるのか?こんな世界を相手に帝国はどう立ち向かえば……」
目の前の光景に呆然とし、力無く自信のない言葉を吐いてしまう。
そうこうしている間にバスは大ショッカー党本部に到着した。
「なっ!!??」
ピニャは自身の目を疑った。
目の前の建築物は900メートルはあろうかという帝国からすれば超超超超規格外の大きさの高層ビルだった。さらにビルの屋上にはショッカーのシンボルである地球儀を鷲掴みにする鷲の巨大な彫刻が鎮座していた。
これにはピニャも言葉を失った。
(大きさなんだ!!!さっきまでの摩天楼が小さく感じるぞ!!)
「センドウ殿!ここがショッカーの元老院なのか!?」
「うーん、元老院といえばそうですね。民主制はとうの昔に放棄したので厳密には違いますが……」
そう言うと千堂はレレイ、テュカ、ロウリィの3人を連れてバスから降りた。
「じゃあ加頭、あとはよろしく」
「わかりました」
加頭が了承するとバスの扉が閉まった。
バスの車内は運転手を除いて加頭、ピニャ、ボーゼスの3人だけとなる。
「妾達はセンドウ達と一緒ではないのか?」
「別の会合場所に向かいます。
殿下は非公式の訪問ですので…」
再びバスは発進し、党本部から離れてショッカー外務省に向かった。
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大ショッカー党本部……ショッカーが世界統一直後に旧日本国の国会議事堂を接収し、増改築工事を行って建設された大ショッカー党の本部。旧国会議事堂の背後に地上33階、地下5階建てのビルを増築したことで旧日本国時代の面影を僅かに残しつつ、竣工時の人民にショッカーによる新時代の到来を感じさせる作りとなった。
なお、本部の土地を上空から見ると羽を広げ
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