第五十九話 先輩と神戸でその一
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第五十九話 先輩と神戸で
遂にこの日が来ました、ですがその前にです。
阿波野君からメールが来てこんなことが書かれていました。
「明日来るのよ」
「ああ、あの人が」
「そうなのね」
「そう、阿波野君がね」
朝に妹達に言いました。
「これから先輩とお会いするのに」
「今日も明日もいいわね」
「お姉ちゃんいいお引き寄せね」
「今日はともかく明日は違うでしょ」
私としてはです。
「何でいいのよ」
「またそう言うし」
「実際にいいでしょ」
「あの人も来てくれるなら」
「よくないわよ」
どうしてかと妹達に言いました、一緒に朝ご飯を食べながら。
「明日って」
「春休み来られるのわかってたわよね」
「そうよね」
「それはそうだけれど」
このことはその通りです。
ですがそれでもとです、私は妹達に言いました。お味噌汁と卵焼きの組み合わせは私の大好きな朝食ですが今はそれ以上にそちらのお話に関心がいっていました。
「明日って急よね」
「急って今日じゃないし」
「明日ならいいじゃない」
「ちゃんと連絡してくれるし」
「しっかりしてるわね」
「してないわよ。あんないい加減な子いないから」
妹達にまたこのお話をしました。
「全く。困るわね」
「そうかしら」
「困るかしら」
妹達は私にやけににこにこしながら言ってきました。
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