追試!
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じゃない?強引でも」
「何で?」
「結果的に真面目に練習してるんだろー?楽しいんだよ。だから私は心配してない!」
いつも見る彼女の無邪気な笑顔。
「...律って意外と皆のこと見てるよな」
「意外とってなんだよ!」
いつも見る彼女の怒った顔。続けて彼女は言う。
「ってーかさー。奏と唯って付き合ってるの?」
「そうなの!?」
「私が聞いてんだよ!」
「いや、そういう話は聞かないけど...何で?」
「仲良いじゃん。ギター初心者同士、くっついたりして!」
「部内恋愛か...だったら俺は澪がいいな...」
「え!?」
「だってあの綺麗な黒髪...凛とした立ち振る舞い...頭もいいし、超美人だ!」
いつもは見ない、悲しさと驚きが混じったような顔で律が俺を見ている。
「...何だよ。私の澪はやらないぞー!って言うとこじゃないのか?」
「そ、そうだよな!あーびっくりした」
「それはそうと、今度奏と唯が2人で練習してたら、部室に入らずにちょっと覗いてみようか!」
「それおもしろそう!」
そんな他愛ない悪巧みをする2人だったが、これが後に大変な事に発展するとは、この時には思いもしなかった。
Side:細見 奏&秋山 澪
唯の家を出て、2人で修学院駅のある北山通りを歩いていると、
「なんとかなるといいね唯」
「あれだけやったんだから、合格してもらわないと!というかしてくれなかったら私のバンドからギターがいなくなる...。ほんっとにいっつも心配させるんだから!」
「確かに心配するよね...こないだも唯の家d...唯がペグ緩めないまま弦を張り替えようとしててさ!」
唯の家に行ったことを咄嗟に隠したのだが、大丈夫だろうか...。
「奏...唯の家、行ったことあるの...?」
「違う違う!言い間違えただけ!そ、それより秋山さんはさ...」
「澪でいい」
「え?」
「唯のことは名前で呼んでるし、私も奏って呼んでるのに寂しいだろ?」
「...そ、それもそうだね」
それからは少し気まずくなって、無言のまま歩いた。
結局、澪の怪しむ視線に耐え切れず、白川通北山交差点で分かれた。
その日の夜。
「ってことがあってさー。ぜっったい怪しいと思うんだよ律ー!」
「澪の考え過ぎ
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