追試!
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彼女はそう答えた。
「っ...あははは!」
「え〜どうして笑うの〜?」
「ううん、ごめん!僕も同じだから。面白いよね皆」
「うんうん!そうなの〜!」
僕と同じ理由だったから不覚にも笑ってしまった。
だから、
答えはわかってたけど、
もう1つ質問をした。
「...僕達の最寄りの出町柳駅ってさ、修学院駅より、高校を出て一番近い茶山駅からの方が近いよね。"紬さん"はどうしていつも学校に行く時も、帰る時も、修学院駅から乗るの?」
そう聞くと、また顔を綻ばせた。
「"浩二君"と一緒の理由よ〜」
僕も微笑み返した。
ゴーっと音を立てて、電車が来る。
朝、修学院駅を出て、たまに奏君や正君と会って一緒に登校することが。
放課後、皆で一緒に下校することが。
――――――"楽しいから"僕達は少し、遠回りをするのだ。
Side:一瀬 正&田井中 律
「なーんで正と一緒に帰んなきゃなんないんだよー」
「お前本当に俺に対しては容赦ないな...」
律は女子のバンドの中では男勝りなイメージだけど、唯のギターを買うために皆でバイトすることを提案したりと、話しを聞く限りすごく気を使えるタイプだと思っている。
口には出さないけど。
「...奏や浩二達とは上手くやってる?」
「2人共真面目だから、思った以上に上達してるよ。そっちは?」
「今日も見ただろ〜?唯がな〜。飲み込みは早いんだけど、それ以前の所で躓いてるしな〜」
「そっか」
...
俺が無言で歩いていると律が立ち止まった。
「...なーんかあった?」
「んー。何か、空回りしてんのかなー俺。何かやりたいって焦ってたのかもしれなくて、強引だったかなって」
「うっ...それ私にも刺さるわ...でもさ、いいん
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