追試!
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びっくりすると思うよ!」
えっ...と思って唯を見ると見事に"どうしよう!"という顔をしていた。
唯も憂さんも皆に言ってなかったんだ...。正や浩二君に話さなくてよかった...。
っと、ここは話を合わせないと...!
「そうなんだ!楽しみ...だなー」
「...?」
少しだけ秋山さんに怪しまれたかもしれない...。
唯は何やら慌ててメールを打っているようだった。
「「お邪魔します」」
「ただいま〜」
「いらっしゃーい。ゆっくりしていってくださいね。あ、"初めまして"妹の平沢 憂です。姉がお世話になってます〜」
憂さんは僕に笑顔でそう言った。
さっき唯が慌てて打っていたメールはこれか...。
相変わらず出来た子だ...!
「唯と同じクラスで同じ軽音部の細見 奏です。こちらこそ」
失礼なことを言うと、正や田井中さんがいなかったからか、勉強自体は恙無く進んだ。
多分2人がいたら、勉強している横で雑談したり、漫画を読んだり、ちょっかい出したりしただろう。
コンコンとドアがノックされる。
「あの〜よかったらお茶どうぞ。買い置きのお菓子で申し訳ないんですけど...」
本当に出来た子だ...!
秋山さんもそう思ったに違いない。
「憂ちゃんは今何年生?」
秋山さんが聞く。
「中3です!」
「僕達と1つ違いなんだ。受験生だね」
「はい!」
「どこ受けるかもう決めてるの?」
「出来れば桜が丘に行きたいんですけど...私の学力で受かるかどうか...」
唯でも受かったんだから憂さんなら絶対大丈夫だろうと失礼にも思ってしまったけど、どうやらそう思ったのは僕だけじゃなかったようだった。
「お姉ちゃんでも受かったんだから大丈夫だよ」
「おいでおいで〜」
「お姉ちゃんに勉強教えてもらえばいいんじゃない?」
そう僕が提案すると、
「えっ...それは...自分で、できるから...」
思わずお茶を吹き出しそうになった。
「断れてるよー唯」
「え〜なんでなんで〜...」
「で、でも!お姉ちゃんはやる時にはやる人です!」
やっぱり出来た子だ...!
秋山さんもそう思ったに違いない。
1時間程勉強した辺りで、コンコンとドアがノックされる。
「どう捗ってる?」
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