追試!
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「「テストの前日に泣きついてきたのはどこの誰だっけ?」」
僕と浩二君でつっ込んだ。
――――――1週間後の月曜日、追試前日の放課後の教室。
「というわけで奏くん助けて!」
僕達が部室行こうとしたところに唯が泣きそうな顔でやってきた。
「ええ!?勉強してきたんじゃないの?」
「できなかった...」
「「「えぇ!?」」」
流石に3人とも驚く。
「ご、合格点取れなかったら平沢さん達...」
「それだけは絶対したくない!」
浩二君に唯が答える。
「唯、律達はどうした?」
「律ちゃん達は今日練習の日じゃないし、もう帰ってるかも...」
「んー...よし!今晩特訓だ!奏と澪に教えてもらえ!」
「ええ!?」
「ほんと!?」
「律に電話して澪に伝えとくよ。浩二とムギは電車だから、夜遅いとあれだしな。奏と澪がいれば十分だろ」
「やった〜!」
「奏は一夜漬け教えるの上手いんだぜ〜!」
「ふ、普通に教えるよっ!」
突然の正の案に驚いたけど、もう追試まで時間がない。何とかしないと...!
――――――その日の夕方。
正が電話で、高校を出てすぐのところにいた田井中さん達を呼び止め合流した。
最初に白川通北山交差点で正と田井中さんと別れる。
正は最短ルートではないけど、曰く、律が可哀そうだから一緒に帰ってやるよ、だそうだ。
田井中さんは不満そうな顔をしていたけど。
次に修学院駅で浩二君と琴吹さんと別れる。もしかして2人はいつも、駅のホームで会話していたりするのだろうか。
そして僕達は今日、松ヶ崎橋を3人で歩いていた。
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「ふふふ〜なんか、奏くんと澪ちゃんと私って珍しい組合わせだよね〜」
「ったく...唯のせいだろー?奏もごめんな?」
「いいえー」
「...澪ちゃんって奏くんと打ち解けたよね!初めは緊張して目も合わせられなかったのに〜!」
「そ、それは唯がいつも奏君の話をするからだろ!」
「い、いつもなんて話してないよ!」
「そ、そういえば唯の家には秋山さんは行ったことあるの?」
気恥ずかしくなったので強引に話題を振る。
「期末テスト前に律とムギと1度行ったよ」
「楽しかったよね〜」
「奏は初めてだよな?唯の妹見たら
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