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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
黄金の鹿と嵐の夜と恩返し
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「ボディーガード、都合のいい道具、性処理玩具、と思っているな。実際そうではないのかね?マスターの諸君?」
マリーの問いにさも当たり前のように答えるリーダー。
自分にもサーヴァントがいるという安心感からか、さっきとは違い得意げな顔でそう言い放った。
「…王妃さまの言う通りだ。最低だよアンタ。」
堂々と言ったリーダーの言葉に、今度はドレイク船長が静かにキレた。
「あん?なんだ貴様。」
「最低だよ。聞こえなかったかい?こちとら怒り通り越して呆れててね。くだらないこと何度も言わすんじゃないよ。」
「はん!ほざけ。」
リーダーは令呪の刻まれたその手を高らかに掲げ、宣言する。
「さぁいくぞ!令呪を以て命ずる!『サーヴァント!こいつらを全員始末し、代表の元へ献上す』」
勝利を確信した明るい笑顔で命令を下すが、
その令呪は、発動しなかった。
「…あれ?」
彼の声をかき消したのは一発の銃声。
「狙いやすい"的"だったよ。」
「え…え…?」
硝煙のたちのぼるクラシック銃をかまえるドレイク船長。
リーダーはそのドレイク船長と自分の手を戸惑いながら交互に見る。
いや、
「あれ?て、手は?手がない!令呪がない!!」
ドレイク船長と、かつて手のあった所を交互に見ながら混乱していた。
そう、令呪のあった手は見事にドレイク船長が撃ち抜いたのだ。
よってパリスに命令を下すことは出来ない、
部下もいない。そしてこの船もいずれ沈む。
今まで味わったことのない絶望。
「もう…おしまいだ…なにもかも。」
ついにリーダーは心が折れ、膝からガクリとその場に崩れ落ちた。
「大丈夫?」
そして自由になったパリスに、マリーが駆け寄る。
「僕は…どうしたら?」
「どうしたらも何も、あなたが決めることよ?だってもう自由なんだから。」
「じゆう…ぼくが?」
与えられた自由に戸惑うパリス。
そう、解らないのだ。
どうすればいいか、どうしたらいいのか。
「じゆうって…なんですか?僕…なにをしたら」
「なぁ坊や、どうすりゃいいのかわからないのかい?」
「えっ。」
戸惑うパリスに今度はドレイク船長が話しかける。
「はい…わからないです…僕にはもう…かつてのマスターもいない。どうしたらいいかなんて…。」
「じゃあこれから決めりゃいいじゃないか。」
と、パリスの手をとり、乱暴に立ち上がらせるドレイク船長。
「こ、これから…?」
「そうさ。死にたくなきゃまずはアタシらについてきな。そんで決めるのさ。」
と、半ば言いくるめられるようにしてパリスはドレイク船長に手を引っ張られる。
「ほら行くよアンタ達!早くしないとこの船は沈むよ!」
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