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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
黄金の鹿と嵐の夜と恩返し
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どうしてここに?」
「あの海賊さんが、私達と北斎さんを連れてきてくれたの!」

「海賊って…!」

それと同時にまた天窓から誰かが下りてくる。
目の前に降り立った二つの影、それは

「久方ぶりだねぇ。あのbarでの酒飲み勝負以来かい?」
「大丈夫か同志…いや、相棒の方があまり大丈夫ではなさそうだね…。」

バーソロミュー、そしてあの時出会ったドレイク船長であった。

「財団の奴らはアタシ達があらかた片付けたよ、残るはアンタだけだ。」
「…なん、だと…?」

リーダーは耳を疑った。
この偽装船、中には百人あまりの財団職員がいた。
それを片付けられた、もとい始末されたのだ。
このサーヴァント達に。
さらに

「それとさっき二、三発撃ち込んだからね。じきに沈むよ、この船。」
「…!」

さっきの轟音、それは大砲がこの船に撃ち込まれた音だった。
よってこの偽装船には風穴が開き、そこから海水が流れ込んでいった。
つまりこの船は、ドレイク船長の言った通り確かに沈没する。
この財団職員のリーダーは、この短時間で何もかもを失ったのだった。

「くそ…くそ…くそおおおおお!!!!!」

部下は全員倒され、自分の目の前には4騎のサーヴァント。
ドン底もドン底に落とされ、リーダーは泣き叫びながら悔しさを噛み締めた。
だが、

「まだだ…!俺にはまだあいつがいる…!!」
「何をする気だ!!」

リーダーが背を向け、駆け出す。
階段を駆け上がり、どこへ行くのかと思えばそこにある扉をあけ、鎖をひっぱり始めた。

「ほら!来い!!とっとと戦え!」
「…!!」

その光景にマリーは思わず両手で口を抑え、絶句する。
リーダーが引っ張った鎖に繋がれていたのはサーヴァント。
奴隷同然のその扱いにはマリーだけでなく誰もが驚愕した。

「代表が処分しようとしていたところを運良く見つけてな!俺のサーヴァントにしてやったのさ!!」
「うぅ…。」

パリスだった。

「どうだ!見ろ!こいつがマスターの証なんだろう!?」

パリスを引きずり出し、そしてリーダーは手袋を外して手の甲を見せつける。
するとそこには確かに令呪が刻まれていた。

「ほらいけサーヴァントォ!!あいつらを蹴散らせ!そうすりゃマスターに会わせてやるぞ!!」
「でも…僕じゃあの人達には…」
「つべこべ文句を言うなァ!黙って戦え!!」

北斎にマリー、ドレイクにバーソロミューと、そうそうたるメンツを見て実力的にも数的にも勝てないことは明らかだと伝えようとするパリス。
だがリーダーはそんなことを一切聞かず、彼を蹴飛ばして階段から転がり落とした。

「さっきからひどいわあなた!サーヴァントをなんだと思ってるの!?」

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