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おっちょこちょいのかよちゃん
56 森の石松の物語
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どうしてその平和の世界にいる事にしてるの?」
「それはだな、某には我が親分・清水次郎長の意志である義侠心(ぎきょうしん)を持っているからなのだ」
「ギキョーシン?何それえ?」
「弱気者を見捨てておけぬ(さが)という事だ。それが故に平和を司る世に呼ばれたという事だ」
「そうか。なあ」
 大野が質問しようとする。
「お前は実際にこの世にいたんだよな。死んでからはどうしてたんだ?」
「そうだな。教えるとするか。お主らにも大事な事かもしれぬからな」
 騙し討ちに会って斬られ、異世界へ辿り着いた後の石松。彼の物語が皆に今、語られる。
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