暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第87話
[10/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
を見て小悪魔な笑みを浮かべたレンの言葉を聞いたフィーは頷いて静かな笑みを浮かべてアルベリヒを見つめ、ガイウスとセリーヌは静かな表情で呟き、アリサは悲しそうな表情でアルベリヒを見つめた。

「宰相殿――――――いや、ギリアス・オズボーン。今回の戦争で既に最初から連合に圧され続けている状況、そして貴方達自身もリィン君達と戦った事でメンフィル――――――いや、メンフィル・クロスベル連合という”力の一端”を知った事で、”貴方達すらも井の中の蛙”であることを思い知っただろう。貴方も”宰相”ならばこれ以上勝ち目のない戦いに挑んでエレボニアを疲弊させ、国民達の犠牲を増やさない為にも連合とリベールとの”和解”に向けて動き、そして連合を始めとした各国と協力して遥か昔からエレボニアを巣食っていた”呪い”を滅することこそが、今のエレボニアにとっての”最善の方法”である事くらいは理解しているはずだ。今からでも遅くない――――――直ちに子爵閣下を元に戻し、そして帝国政府を代表して連合に”和解”を申し出るんだ!」
「僕も兄上と同じ意見です。宰相閣下――――――いえ、オズボーン宰相。”帝位継承権第一位”を持つ者としての”勅命”です。直ちに子爵閣下を解放し、そして連合に”和解”を申し出てください!」
「………………」
「セドリック………フフ、本当に色々と成長したわね……」
「ええ……!最後にお会いした時とは比べ物にならないくらいです……!」
周囲を見回したオリヴァルト皇子はオズボーン宰相に銃を向けて降伏勧告を行い、セドリックもオリヴァルト皇子に続き、二人の降伏勧告に対してガウェインが黙り込んでいる中、その様子を見ていたアルフィンは目を丸くした後苦笑し、クルトは静かな笑みを浮かべてセドリックを見つめていた。
「ふふっ、放蕩皇子の心遣いに皇太子殿下の意外な急成長にはこの私も”喜び”を噛み締めていますが、”黄昏”が始まった以上そのような”甘い結果”はこの私も含めた誰もが納得―――――――ガフッ!?」
一方二人の降伏勧告に対してオズボーン宰相は不敵な笑みを浮かべて答えかけたが突如口から大量の血を吐いて胸を抑えた。

「ゴホッ!?ゴホッ!?くっ……これは一体……っ!?」
更に何度も咳をすると共に血を吐き、オズボーン宰相は自身に起こった出来事に困惑していた。
「宰相閣下!?」
「ええっ!?オ、オズボーン宰相が突然血を……!」
「胸を抑えているようだが…………そういえば先程ステラ君の狙撃がオズボーン宰相の胸に命中したが……まさか、それが原因か……?」
突然のオズボーン宰相に起こった出来事にその場にいる多くの者達が血相を変えて驚いている中クレア少佐は悲鳴を上げ、トワは思わず驚きの声を上げ、心当たりを思い出したアンゼリカはステラに視線を向けた。

「ええ。―――――
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ