第87話
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そこにアイドスがデュバリィ達の前に割り込んで星の光を纏った広範囲の斬撃波を放ち、斬撃波はガウェインが放った衝撃波を易々と呑み込んでガウェインに襲い掛かり
「!!」
自分に襲い掛かる広範囲の斬撃波を見たガウェインは大きく跳躍して回避すると共にアイドス達との距離を取った。
「っ!私達だけではなく、他の方々も劣勢の状況に陥っているようですね……!」
「くっ……”特務支援課”……”蒼の聖典”や”銀”を欠いていて、これ程の実力とはさすがはかの”鋼の聖女”と”鉄機隊”を退けただけあって、私達では”役不足”のようでしたわね……」
「つーか、お前達、”警察”だろ!?敵の拠点――――――それも他国に潜入して破壊活動をするとか、それが”警察”のやる事かよ!?」
周囲を見回してアルベリヒ達がそれぞれ劣勢の状況であることを確認したクレア少佐は厳しい表情を浮かべ、クルーガーは厳しい表情で唇を噛み締めてロイド達を見つめ、レクター少佐は疲れた表情でロイド達に指摘し
「”旅行者”と偽ってクロスベルに潜入して様々な暗躍をしていたレクター少佐にだけはそれを言われる筋合いはないと思うのですが……」
「ハッ、そういうお前達こそ、”表”の職業にも就いているくせにこんな裏組織の本拠地の防衛を担当しているんだから、俺達に向けたその言葉、そっくりそのまま返してやるぜ!」
レクター少佐の言葉に対してティオはジト目で反論し、ランディは鼻を鳴らしてレクター少佐に指摘し返した。
「くっ……やはり工房内の人形達は完全に向こうの支配下に置かれているのか……!」
「アハハ、まさにこれが”絶体絶命”って状況なのかな?」
「おのれ、おのれ、おのれ……っ!我々の計画に何度も支障をきたし続けるどころか、この私に何度も屈辱を味わせるとは……!忌々しき異世界の想定外共がぁぁぁぁぁぁぁ……ッ!」
一方工房内にいる警備の人形兵器達を援軍に来させようと端末を操作したゲオルグだったが端末が全く反応しない事に唇を噛み締め、シャーリィは呑気に笑い、アルベリヒは憎悪の表情を浮かべ、血走った目でプリネ達を睨んでいた。
「うふふ、どんどん”三下キャラ”になっているわよ、”三下三号”さん♪」
「確かに”星杯”の時と比べると随分と余裕をなくしているね。」
「彼がそうなったのも全て、メンフィル・クロスベル連合という”黒の工房にとっての想定外の存在”による影響なのだろうな。」
「ま、そもそも”魔弓将”や”怠惰の魔王”のような伝承上でしか存在していなかったはずの”本物の魔王”を始めとした”複数の理不尽過ぎる存在”が自分達の”敵”に回るなんて、幾ら”地精の長”だろうと想定はできなかったでしょうから、あんな事になっているのでしょうね。」
「父様……」
アルベリヒの様子
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