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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第87話
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―”対アンデッド用”の武装の一つである神聖魔力が込められた弾丸で狙撃したのですが……どうやらオズボーン宰相も”不死者”――――――”肉体がアンデッドの類”だったお陰で予想以上の効果が出たようですね。」
「ちなみに”弾丸”もそうですが、”対アンデッド用の矢”も七耀教会の協力によって神父やシスター達の祈りによる”聖別”も加えられていますから、”不死者”もそうですが”霊体”や”悪魔”に対してはまさに”特効”――――――それこそ、普通の人間からすれば”猛毒”を受けた時のような状況になるかと思われます。」
「くっ……そんな物まで連合は用意しているなんて……!」
「トマス教官から七耀教会も連合に協力している話は聞いてはいましたが、まさかそのような形の協力もしていたなんて……」
「ったく、テロリストのリーダーだった俺も引く程容赦なさすぎだろ……つーか、マクバーンの”焔”で生き長らえているとはいえ”不死者の肉体”を持つ俺にも効果がありそうだから、その”対アンデッド用の武装”とやらで俺を攻撃するのはマジで勘弁してくれよ!?」
アンゼリカの疑問にステラが答え、ステラの説明をプリネが補足するとゲオルグは唇を噛み締め、エマは複雑そうな表情でオズボーン宰相を見つめ、疲れた表情で溜息を吐いたクロウは表情を引き攣らせてリィン達に指摘した。
「フム、”対アンデッド用”の武装についての説明は受けてはいたが、まさかあそこまで効果的とはな。」
「フフ、という事はオズボーン宰相と同じ”不死者”である”黒のアルベリヒ”もそうだけど、猟兵王にもメンフィルから支給されている”対アンデッドの武装”の一つであるこの矢で仕留める事ができるという訳ね。」
一方アイネスは興味ありげな表情で背中に背負っている神聖魔力が込められた斧槍(ハルバード)に視線を向け、エンネアは腰につけている矢筒の中に入っている神聖魔力が込められた銀の矢の束から一本の銀の矢を取り出して意味ありげな笑みを浮かべてアルベリヒを見つめた。
「宰相閣下、ご無事ですか!?」
「ふふっ、喚くな、アルベリヒ。――――どうやら、お前を使わざるを得ないようだな――――――イシュメルガよ。」
真剣な表情で声を上げたアルベリヒの心配に対して口から血を流しながら不敵な笑みを浮かべて答えたオズボーン宰相が呟くとオズボーン宰相の背後に”黒の騎神イシュメルガ”が現れてオズボーン宰相を(ケルン)の中へと入れた。

「く、”黒の騎神”……!」
「あれがキーアの話にあった……」
「うん……”全ての元凶”だよ。」
イシュメルガの登場にマキアスは不安そうな表情で声を上げ、厳しい表情でイシュメルガを睨むロイドの言葉に未来のキーアは真剣な表情で頷いた。
「レン皇女殿下!」
「シュバルツァー少将閣下!」
その時後方に控えていた工作部隊がそれぞれ
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