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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第37節「君ト云ウ 音奏デ 尽キルマデ」
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まで離れた純は、奏を睨んだまま構え直す。

(一撃が重い……ッ! あれをまともに受け止めるのは不味いな……)

目元を隠す、鋭角的なバイザー型の仮面。
奏の口元には、やはり笑みが浮かんでいる。

(ダイレクトフィードバックシステムと同様のものか……。だが、シェンショウジンに搭載されてたのとは、おそらく勝手が違うだろう。その違いさえ分かれば……)

「じゃあ、加減の必要はないってわけだ。あたしの唄を聴かせてやるよ」
「そうだ、そいつに聴かせてやるといい。君からのレクイエムをねぇッ!」

囃し立てるウェルを睨み、純は怒りの限り叫んだ。

「許されねぇッ! てめぇのやったことは……許されねぇッ!!」
「許しを請う理由などありませんよッ! さあ、ガングニールの乙女よッ! その力を僕に示してくれぇぇぇッ!」
「さあ、満足させてくれよ? クク……アハハハハ……ッ!」

そして彼女は、所々にノイズが混じった旋律を奏で始めた。



「どういうつもりだよッ! みんな、あんたの事信じてたんだぞッ!?」

クリスは湧き上がる感情のままに叫んだ。

「……」
「あんたを信じた翔を……響を……あんたはッ!」
「私とて……望んでこのようなこと、するものか……ッ! 私は……ただ、奏ともう一度唄いたかった。それだけなのに……ッ!」
「……ッ!」

翼の顔は、今にも泣きそうだ。
クリスには、その気持ちが理解できてしまう。

もしも、死んだ両親を蘇らせることが出来るなら……自分の心は揺れるだろう。
仲間を裏切ってでも叶えたくなってしまうかもしれない。

だが……だからこそ──

「大事な人を蘇らせたい……? あんなクソッタレのあやつり人形としてかッ!? ふざっけんなッ! あんたが望んだものは……こんな事じゃないだろッ!」
「……ッ! それ、は……」

だからこそ、敢えてクリスは今の翼を認めない。

それは8年前、大切な家族との離別を経験したクリスだからこその言葉だった。

「それであの装者が喜ぶと思うのかッ!? 今のあんたはあの装者に胸を張れるのかッ!? あんたが笑ってないんじゃ、意味がねぇだろッ!」
「それでも……私は……私はあああッ!」

〈蒼ノ一閃〉

アームドギアが大剣へと変わり、弾丸を弾きながら蒼き斬撃が飛ばされる。

「てぇぇいッ!」

クリスはそれを避けて跳躍、発砲する。

大剣で弾丸を防いだ翼は、大剣を刀へ戻すとそのまま接近。
着地したクリスに斬りかかる。

クリスは再び銃を交差させてそれを防ごうとするが、翼は寸前で刀を地面に突き刺し、それを軸に回し蹴りを放った。

「ぐあッ!?」

クリスは後方へと吹っ飛ばされる。

蹴られる瞬間、クリスは翼の
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