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曇天に哭く修羅
第三部
揺らぐ信念
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た。


「どうやら解ってくれたようだねぇ。ぼくは君より強くなりたかった。だから名前も、過去も、全部捨てたんだよぉ」


青獅は背中を向けて去ろうとしたが、ふと立ち止まって紫闇に告げる。


「ぼくはもう佐々木青獅じゃない。今は天地崩穿流の二十七代目《九月院瞬崩/くげついんしゅんほう》さ。昔の名で呼ばれるとイライラするから止めてくれ」


青獅の妹も紫闇に礼を言って去った。

残された紫闇は青獅の方を見て呟く。


「……お前は正しいよ佐々木。心の底からそう思ってる筈なんだけどな。でも、何でだろうか。ほんの少しだけ俺は……」


自分の信念が揺らいだ。

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