第五十八話 入学前のその四十二
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「それじゃあね」
「声優さんにもですか」
「なれるわ」
「そうですか」
「ええ、だからね」
大石さんは私にあらためてお話しました。
「千里ちゃんお顔のこととか自信持っていいわよ」
「そうなんですね」
「私から見てもアイドルになれる位のお顔で」
それでというのでした。
「スタイルもいいしね、声だって」
「スタイルいいですか?」
「いいわよ、脚も奇麗だし全体的にね」
「胸ないですし脚も」
そちらもです。
「いつもズボンですけれど」
「おみちの人は大体そうよね」
「はい、ですから」
私もです。
「そうなんですけれどわかります?」
「わかるわよ、奇麗な脚よね」
私に笑顔で言ってくれていますけれど高校の制服のスカートは長いですし普段着はズボンなのに見たことあるのかしらと思いました。
「とてもね」
「だといいですけれど」
「胸は問題じゃないから」
小柄なこととこのことは気にしています、いつも。
「あと小柄なのは余計にいいのよ」
「いいですか?」
「それが可愛いっていう人も多いから」
「そうでしょうか」
「人の好みはそれぞれだからね」
それでというのです。
「だから千里ちゃんもよ」
「そうだったらいいですが」
「そう、だからね」
それでと言ってです、そしてでした。
大石さんは私に笑顔でおみちのこともお話してくれました、色々と気になることもありますが先輩とお会いする前に楽しい時間を過ごせました。
第五十八話 完
2019・4・30
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