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ドリトル先生の競馬
第八幕その一
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               第八幕  神戸と馬
 先生はこの日も学問に励んでいました、図書館で次の論文についての飼料を探してその資料に目を通していました。
 その中で動物の皆が先生に言ってきました。
「一ノ谷ってこの辺りだったんだね」
「兵庫県のことだったんだね」
「福原って何処かって思ったら」
「この兵庫県で」
「実際にこの辺りで軍勢が動いていたんだね」
「源氏と平家の」
「そうだったんだね」
「そうだよ、ちなみに平家も源氏もここで戦って」
 そうしてというのです。
「源義経さんが勝敗を決したんだ」
「そうだよね」
「義経さんが鵯越えをしてね」
「そうして勝ったんだったね」
「そうだったね」
「そうだよ、あの人がね」
 まさにというのでした、先生も。
「平家の思わぬ奇襲を仕掛けたんだよ」
「この兵庫県の山を駆けて」
「それでその山を一気に駆け下りて」
「それでだったね」
「平家の砦を奇襲して」
「それで戦いを決めたんだったね」
「そうだったんだ、そうなったのも」
 まさにというのです。
「義経さんの軍略の賜物だったんだ」
「義経さんって馬使うの得意だったのかな」
「騎馬隊を使うことが」
「壇ノ浦では海の上で戦っていたけれど」
「戦争に凄く強かったのかな」
「あの人はどんな場所でもね」
 それこそというのです。
「見事に戦える人だったんだ」
「まさに戦争の天才だったんだ」
「それで一ノ谷でも見事に戦って」
「源氏を勝利に導いた」
「そうしたんだね」
「そうだよ、ただ長野県でも思ったけれど」
 ここで残念なお顔になって言う先生でした。
「義経さんもね」
「平家に勝って」
「それでだよね」
「その後でお兄さんの頼朝さんと仲違いして」
「そうしてだよね」
「最後はね」
「奈良の吉野や北陸に逃れて」
 そうなってというのです。
「東北まで逃れてね」
「そうしてだよね」
「最後は」
「衣川で」
「討たれてとされているよ」
 先生は皆に悲しいお顔でお話しました。
「実は生きていたというお話もあるけれどね」
「北海道の方に逃れたんだよね」
「確かね」
「あそこで死なないで」
「そう言われているんだよね」
「そうだよ、いつも思うけれどそうあって欲しいよ」
 先生は心から思って言うのでした。
「あのまま死んだらあまりにも悲しいからね」
「そうだよね」
「戦いが終わったらお兄さんに殺されるとかね」
「悲し過ぎるわ」
「どう考えても」
「そうだね、しかし頼朝さんは」 
 この人のこともお話した先生でした。
「やっぱり僕は好きになれないよ」
「どうしてもだよね」
「義経さんのことだけじゃないから」
「木曽義仲さんも殺してるし」
「平家も
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