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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
画狂H/洗脳弾の恐怖
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名が乱入者に向けて発砲する。
だがまるで当たらない。
乱入者、もといそのサーヴァントは軽々と避け、
「ごろごろとふろめきな!!」
獲物であるその大筆をふるうと、そこから発生した"波"で財団職員を蹴散らした。
さらに、
「!」
俺を取り押さえている数名の財団職員。
そいつらの前に、もう一人降りてきた。
「お前!代表の…!」
何かを言い終わる前に、そいつは華麗な回し蹴りをくらい昏倒する。
俺は知ってる。
この人を知ってる。
いついかなるどんなときでも着物を花魁風に着こなしたこの人を…!
「マキさん!?」
マキさんは華麗なる身のこなし財団を蹴飛ばし、自由になった俺にその綺麗な手を差し出す。
「探偵さん、大丈夫?」
「あ、はい…ってそれ!」
差し出された手。
その手の甲には、あの令呪が刻まれていたのだ。
ということは…。
「話は後。今はともかく刑部姫を!」
「ああ…そうだ!おっきーが大変なことに!」
マキさんに手を貸してもらって起き上がり、すぐさまおっきーの元へ駆ける。
「おっきー!大丈夫か!?」
「まー、ちゃん…?」
だいぶ衰弱している。このままじゃあのサーヴァント達みたいになるのは時間の問題だ。
「マキさん!」
「うん。分かってる。"お栄ちゃん"!!」
マキさんがその名前を呼ぶ。
数十人の財団職員を同時に相手とり、互角以上に戦っているサーヴァントの名前を、
その、葛飾北斎の名を。
「どうした"マイ"」
「遠慮はいらない!全部派手にかっさらっちゃって!!」
「ほう、そうかいそうかい。」
呼ばれた葛飾北斎は大筆を派手に回し、地面にとんと突く。
「おれの"マイ"がそう言ったんだ。さあさあ腐れ外道の葛城財団共!!今からおれが描き尽くしてやる!」
にんまりと笑う北斎。
そう、マキさんはマスターで、
この北斎は、彼女のサーヴァントだったのだ。
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