第13話 果てしなき闘い
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も変わらないものがあるのだった。
そういう空間であった為か、泉美は少し魔が刺してしまい、このような言動を始めてしまうのであった。
「それじゃあ千影さん、この時間を『ここで』有意義に使うとしませんか?」
「って、そう言いながら何であなたはパンツを脱ぐのよ?」
そう千影が指摘する通り、泉美はおもむろに制服のスカートの中からその中身たるショーツを引き抜いていたのであった。それはもう器用な手付きで。
そのような凶行には、当然千影は咎めたのであった。
「あら〜? トイレでパンツを脱ぐのは自然な流れでしょう?」
「その理屈はおかしいわ」
そのインテリらしいのかよく分からない理屈に、千影はツッコミを入れておいた。
そして、そんな暴挙に出る泉美の表情を千影は探ってみたのだ。
その瞬間彼女は確信した──この人は、自分と同類だ、と。
それならば……そこまで思い至った千影は意を決してこう泉美に言うのであった。
「『ここから先』に、踏み入る心構えはあるようね……?」
「えっ……?」
思いもかけない千影の言葉に泉美は面食らう、パンツを膝あたりに纏わり付けた状態で。
◇ ◇ ◇
そして、二人はとうとう『その先』へと踏み入ってしまったのであった。
二人は一つのトイレの部屋の中へと入り、そして心臓の鼓動を高鳴らせながら向き合っていたのである。
そうなるのは、ただ向き合っているからだけではなかったのだ。
まず、率直に言うと二人の出で立ちは上半身裸という状態であるのだった。
そう、これが千影の言う『その先』を越えた境地であったのだ。こうして二人は文字通り裸と裸で語りあう場へと向かったのである。
神聖な学校でこのような暴挙に走るのは問題であろう。しかし、元から無防備を晒すトイレでは他人に見付かる可能性は低いだろう。しかし、断じてオススメする訳ではないが。
元より、これから敵の襲撃があるという中でのこの行為はと思うだろうが、これも泉美が時間を計算してまだ余裕があるからという結論の元で至った事である。決して本能に任せて本来の目的を忘れて……などという事はないのである。
そして、下半身にはスカートが纏わり着けられていた。だが、それは普通のスカートを履くという事ではなく、ご丁寧にその中身のショーツは脱ぎ去られた状態であるのだ。──所謂男性にはこれを好む人が多いシチュエーションである『ノーパン』という奴だ。
これは、今回の行為は所謂『B』までである為に安易に『そこ』を曝け出さないようにするというのが一つ。
だからと言って快楽を享受する為のそこを放置するのはもったいないというものであろう。なので、そこをスカートの中で露出して快感を貪ろうというのも狙いの一つであるのであった。
そう、露出しつつ隠す事が出来る、それ
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