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MOONDREAMER:第二章〜
第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第29話 一霊と半霊様ご招待
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なるのだった。
 だが、疑問が幾つか出来てしまったので勇美はそれを依姫にぶつける。
「それで、妖夢さんと幽々子さん。宴会に来てくれるでしょうか?」
「もし警戒して来なくても無理はないわね。彼女達に無理強いはしないわ」
 依姫はそうしみじみと呟いた。全ての決定権は彼女達にあるのだと。
 一つ目の疑問はこれで解消した。残るはもう一つ目である。
「後もう一つ目です。招待は私の事を気遣っての事だと分かりましたが、依姫さんだけの場合だったらどうだったんですか?」
「それは、私が『穢れ』の無い月で生まれたからよ。つまり月と冥界の性質は似ているのよ」
「生者である勇美には馴染みが沸かない事かもね」と依姫は付け加えた。確かに穢れと言われても、その中で生まれ育った勇美には実感しづらい事であろう。
 だが一つだけ分かった事があった。
 それは依姫が『自分が平気であるのに』勇美の事情を考えてくれた事である。
 ──やっぱりこの人には敵わないな、勇美は暖かい気持ちになりながら近々来るかも珍客達に想いを馳せるのだった。
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