今度は雑貨店に行くようです。
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いお願いします。(うるうる)」
「う……」
今更だが俺には妹がいる。言わば俺はシスコンだった。だから、人一倍うるうるとした上目づかいには弱い自信がある。しかも店の娘、俺の妹にすっげー似てるし。
シスコンの俺には腕を振り払うことが出来なかった。
「何しているの?ミコト君。うるうるごときに負けるとはだらしないよ。」
すみません。ミアさん。俺、妹に似ている人のうるうるした上目づかいには弱いんです。
なんてことも言えずぐずぐずしていた俺に痺れを切らしたミアは
「もう!キルスティーナさん。もうここでいいんじゃない?僕的にはもう歩きたくないし、ミコト君もうるうるには勝てそうにないし。」
ありがとうございます!ミアさん!
てかただ単に歩きたくないだけ?
「…仕方ない。ここで買うか。」
そうキリナが言ったとたん店の娘はぱぁぁと顔が明るくなった。
……うんやっぱり俺の妹に似てる。
「では。高性能な通信機を一つと残りで買える腕時計を一つで。」
キリナがそう注文したら店の娘は
「あ、はい!ではこれはどうですか?」
そう言ってなんか白いヘットセットみたいなのを出してきた。
「……わらわとミアが持っているようなものだな。いくらだ。」
「はい!通常だと121500ニマルなんですけどね、この『ベルモットーの雑貨店』では100000ニマルで売っています!」
おおー…?
2万(と1500ニマル)安くなったのは安いのだろうか…
俺はまだこの世界来たばっかだから分からないんだよなぁ。…特に物価。
だから、こっそりとキリナに聞いてみた。
「なぁ。2万安くなるのっていいのか?それとも普通なのか?」
はぁとキリナはため息をついてから言った。
「まずまず2万ニマルは狩人(ハンター)達が中くらいの害虫を30匹ぐらい一生懸命駆除してようやく手に入る額だ。一流になってきてようやく100万溜まるくらいだ。だからここは凄くサービスしているのじゃ。」
「……へぇ〜」
「お前…」
何故かすっごくキリナが睨んでくる。…怖っ
「えーっと、これが予算内で買える一番いい時計で〜す。」
そう言って店の娘が何やら黒いブランド品みたいな時計を取り出してきた。
「これ、3285ニマルです。」
「うむ。ギリギリだが予算内じゃ。ミコト、トモットの店で余った金で買え。」
「あ、あぁ。」
そう言って俺は13285ニマル差し出した。店の娘が大事そうにお金を持ち
「ありがとうございます!」
と言ったもんだからシスコンの俺は妹に似た店の娘を見て…
正月休みに妹がお年玉をもらって嬉しそうに大事そうに持っていたのを思い出した。
「ミコト。何やっている。早くいくぞ。」
「わかった!ちょっと待ってくれ。」
俺はそう言うと商品を持ち、残った金(たった60ニマルだけど
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ