第36節「戦場にセレナーデを」
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渡る。
「警告メロディー 死神を呼ぶ 絶望の夢Death13 レクイエムより鋭利なエレジー 恐怖へようこそ──」
回転ノコギリ付きのアームをを左右2つずつ、計4つ展開し、四方から切歌を追い込む調。
〈裏γ式・|滅多卍切〉
跳躍を繰り返し、調の懐に飛び込もうとする切歌。
だが、調の丸鋸がそれを許さず、立体的な動きで斬り合う二人。
「DNAを教育してく エラー混じりのリアリズム──」
調の攻撃を避け、後方へと飛び退く切歌。
左肩からもう一本、新たな手鎌を取り出すと、そちらも大鎌に変形させて構え直した。
「この胸に──」
「ぶつかる理由が──」
「「あるのならああああああああッ!!」」
互いが互いを思い合うからこそ、二人は握った刃を振り下ろす。
戦場に響くデュエットは、彼女達が大好きな相手へと向けるセレナーデ。
矛盾を抱えながら、それでも二人は手を緩めない。
己の存在を懸けて。或いは、初めて己の心を溶かしたものを伝えるために。
重ね合った手を離さないためにと、突き立つ牙となった純心をぶつけ合う。
「いますぐにjust saw now 痛む間もなく──」
「だからそんな、世界は──」
「「切り(伐り)刻んであげましょう──ッ!」」
ff
「はッ!」
「くう……ッ!」
翼の剣を、銃で受け止めるクリス。
間髪入れずに放たれた至近距離からの銃撃を、翼は剣で弾いて切り込む。
「はッ! やッ!」
「く……ッ! オラッ!」
振り下ろされ、薙ぎ払われる翼の剣を、後退しながらバク転して避けるクリス。
今度は左右交互に二丁銃撃。それを翼は後退しながらまたも剣で弾く。
「はあッ! ふッ! はあぁッ!」
「ふッ! このッ!」
弾丸を避けながら振るわれる剣。クリスもまた、後退しながらこれを躱し、銃撃を続ける。
残弾が尽きた瞬間、クリスは翼の剣をマガジンを交差させることで受け止める。
直後、バク転しながらマガジンを外して着地。
腰アーマーから飛び出した新しいマガジンが装着され、一瞬でリロードが完了する。
「へッ! あたしのリロードに隙はねぇッ!」
「ならば……はあああああッ!」
翼は両脚のブレードを展開して滑空、加速すると、クリスの銃撃を左右に躱しながら接近する。
クリスの周囲を一周して跳躍、頭上から刀を大きく振りかぶって斬りつける。
「せぇいッ!」
「そうはいくかよッ!」
クリスはその場を飛び退き、避けながら発砲する。
「はぁぁぁぁッ!」
翼の頭上をバク中しながらの発砲。
それを側転で避けた翼は、水たまりに着地し、刀を構え直す。
同じく着地したクリスもまた、翼に銃口を向けて睨み合
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