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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-

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そういい、笑顔の男は礼をして俺達を見送る。
船にはもう何人かの人やサーヴァントが乗り込み始めている。
急いで俺達も乗ることにしよう。

「行こうぜおっきー。子安さん。これで安住地は目の前も同然だ。」

俺達が見えなくなるまで、深々とお辞儀をして見送る笑顔の男。
そして俺達が見えなくなると、

「…バカめ。」

彼の顔から、笑顔は消えた。
いや、にこやかな笑顔は消え失せ、代わりに目と口を最大限歪ませたような下品な笑顔を浮かべていたのだ。
そして笑顔の男は胸ポケットから端末を取り出すと、どこかへ連絡する。

「要注意人物である刑部姫とそのマスターの確保に成功した。これより"偽装船"で本部へと送る。」
『でかした。これでまた一つの邪魔者が消え去り、代表もお喜びになるだろう。葛城財団に栄光あれ。』
「ええ、葛城財団に栄光あれ…。」

笑顔の男はハインド商会の子会社の者ではない。
そもそも子会社なんてものはそこには存在しないのだ。
その正体は葛城財団。
サーヴァントを集め、何かをたくらんでいるあの組織だ。

?

一方その頃…

「いない…?」

マリーとそのマスターである広海はあることに気付き、港へと向かったのだがそこには誰の姿もなかった。

「おっきーも探偵さんも、どこにもいない。」
「おかしい…もうこの時間帯なら船は出てないはず…。」

二人を見送ったはいいものの、そういえば今日はもう船は出ないと気付き、今こうして呼び戻しに来たのだ。
そしてその時、見えたものがある。

「港で、誰かと話してたよな?」
「ええ、見間違いなんかじゃない。探偵さんは確か知らない男と話していたわ!」

既に暗くなりつつある港。
大声で呼んでも、返事は返ってこない。
彼らはどこに消えたというのだろうか。
そして、遠くから見えたあの男は何者なのだろうか。
考えれば考えるほど分からない。

「ナァ、ちょいといいかい?」

と、二人が行き詰まっていたときだ。

「どなた…ですか?」

振り返ってみればそこには二人…いや、一人とそのサーヴァントがいた。
どちらも和服を着崩し、肩を露出させている。

「人を探しててナ。こういう…なんだ?意地の汚さそうなツラした男で、刑部姫を連れてるんだが…。」
「探偵さんのことか…?」
「ああ、それサ。」

和服のサーヴァントがぽんと手を叩く。

「もしや知り合いかい?、良ければそいつらが今どこにいるか知りたいんだが…。」
「奇遇だね。俺達も探してるんだ。」

この和服のマスターとサーヴァント、二人は探偵を探しにやってきたのだという。
しかしどちらも和服。第三者から見ればかなり浮いている格好だしそこそこ怪しい。
なのでマリー
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