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けいおん! if
廃部!
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 一瞬冷や汗が出たが、山中さわ子先生だった。



 「「「「「「こんにちは〜」」」」」」

 「入部希望者がいたわよ〜良かったわね」



 田井中さんが先生から預かった入部届を覗くと平沢の文字が見えた。や、やっぱり...。



 「それと、素敵なティーセットだけど、飲み終わったらちゃんと片付けてね」

 「「「「「「はーい」」」」」」

 「っしゃあ!バンド組める〜!」

 「平沢...唯...」

 「何か名前からすごそうだぞ」

 「楽しみですね〜」
 


 正を見ると笑いを堪えている。浩二君を見ると目を逸らされた。
 い、言い出せない。



 「強力なメンバー加入!私、ちょっと部室の外で待ってるね!」



 あっ...。田井中さんが飛び出して行ってしまった。



 「言わなくていいの?正」

 「どーせすぐわかることじゃん?」



 秋山さんと琴吹さんが不思議そうな顔をする。










 「みんなー!入部希望者が来たぞー!」

 「ようこそ軽音部へ!」

 「歓迎致しますわ〜」

 「「「ど、どうも」」」



 僕達は気まずそうに挨拶を返す。



 「あれ、細見君がいる...」
 


 平沢さんが呟いた。



 「あれ?奏と同じクラスなのか?」



 田井中さんに聞かれる。っていうか名前で呼んでくれた。



 「いや、隠してたわけじゃないんだけど...その...」



 言い淀む。



 「?...よーし!ムギ!お茶の準備だ!」
 「はい〜!」
 


 た、助かった...。










 幸せそうにケーキを頬張る平沢さんに、田井中さんが、どんな音楽、バンド、ギタリストが好きか質問している。
 が、当然答えられず、段々と気まずい空気になり、平沢さんがぽつぽつと話し始める。



 「あの、あの、初めは、申し訳ないんですけど実は入部するのやめさせてくださいって言いに来たんですけど、細見君がいるなら入ってみようかなって思ったり、でもでも、私何の楽器も弾けないからマネージャーとか...」

 「いや運動部じゃないんだし」



 正がツッコミを入れる。



 「細見君とは仲良いの?」
 


  琴吹さんが聞く。



 「同じ中学とか?」



 田井中さんが聞く。



 「ううん。でもいつも私が授業中に落とした消しゴム拾ってくれるの...」

 「「「「「「それだけ!?」」」」」」

 「あ、あのさ
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