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けいおん! if
桜!
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 PM15:00





 


 

 「奏またなー!俺達の青春はここからだぜー!」

 「だから声大きいしさっきも聞いたよ...またね...」
 

 なんて恥ずかしいことを大声で言う奴なんだ。
 修学院駅で浩二君を見送った時も同じことを言っていた。
 浩二君も可哀そうに...。僕もだけど。
 そんなこんなで松ヶ崎橋の手前で正と分かれる。


 
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 松ヶ崎橋を渡っていると後ろから声を掛けられた。



 「細見君!」



 平沢さんが無邪気な笑顔で駆けてくる。



 「平沢さん?こんばんは」

 「こんばんは〜!あのね、和ちゃんとお茶してから帰ったんだけど、そしたら途中で細見君と一瀬君と上野君を見かけてね〜...あっ和ちゃんは真鍋 和(まなべ のどか)ちゃんって言って私が幼稚園の時からずっと一緒なの〜」

 

 一遍にたくさんの事を言われた。
 ...マイペースな子だなあ。



 「そ、そうなんだ。ってかよく名前覚えてたね」

 「私、顔と名前覚えるの得意なんだ〜!それよりさ!さっき一瀬君、俺達の青春はこれからだー!って言ってなかった!?」

 「うわっ...恥ずかしい...」

 「え〜!なんでなんで〜!カッコいいよ〜!」

 「えーっと...僕達軽音部に入ろうかなって思ってて...桜が丘の軽音部がどんな部活かもまだ知らないんだけど、とりあえず3人で頑張ってみようって話をしてたんだ」

 「けい...おんぶ?へ〜そうなんだ〜!いいな〜!私も何かしたいな〜!て思ってたところなの〜!」


 
 軽音部がどんな部活かわかってないみたいだけど...まあいっか。
 それよりも、やっぱり皆何か始めたいって思ってるんだなあ。
  
 
 
 「あ!私家こっちなの〜!細見君は?」

 「僕はここを左に曲がってすぐだよ」



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 「すごい近くなんだね〜!」

 「そうみたいだね。じゃあまたね」

 「うん!またね!」


 
 楽しそうに駆けていく彼女の背中を見送る。
 台風のような女性だったなあ。

 それにこんなに家が近くだとは思わなかった。
 中学は違うから学区の分かれ際なんだなあ。

 そんなことを考えている内にすぐに家の前に着いた。
 
 
 
 
 

 
 


 今日1日でたくさんのことがあった。




 


 
 

 友達も、やりたいこともできた。








 

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