暁 〜小説投稿サイト〜
戦闘携帯のラストリゾート
怪盗たちに、アローラ
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怪盗というエンターテイメントが終わる日まで。もしかしたら新しい自分の生き方を見つけるかもしれないけど、それはそれ。

「そう。なら僕も──普段のお客さんを楽しませるのとは別の意味で。ずっと怪盗をしてきてよかったし、これからも『模犯怪盗』であり続けるよ」
「わたしだって、『怪盗乱麻』としてクルルクに負けないわ! これからだって、また何回も勝負するんだから!」
【……では、そんなやる気満々のラディと、久しぶりに楽しそうなクルルクに次のお仕事のご案内です! ホウエンで大成功した以上、やめたいと言ってもやってもらいますからね!】
「あはは! いいよ、今の僕ならどんな大がかりな仕掛けだって出来そうだ!!」
「うわぁ! いきなり出てこないでよスズ! というかやめたいと言ってもやらせるって何!? 騙してリゾートに連れてったの全然反省してない!」

 これで、アローラを離れたわたしのバトルリゾートでの日々は終わり。どんな犯行だって、成功しても失敗しても必ず終わりはある。
 だけど、わたしの人生はずっと続く。ヒーローから怪盗に変わったみたいに心ややることは変わるかもしれない。悲しいこともある。それでも、誰かのためじゃないわたしの人生を楽しめる。
 
 今なら、そう信じられる。 



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