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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第82話『キャンプ』
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やかく言っても後の祭りには変わりない。だからできるだけ頑張る。自分の仕事を放棄するような人にはなりたくない。


「・・・はい、点呼確認しました。それでは、1組は夕食の調理に取りかかりましょうか」

「「はーい!」」


その山本の指示を受けて、1組は一目散に調理場へと駆ける。
さて、カレー作りなら慣れたもんだ。ここは班長らしく、リードしてあげるとしよう。晴登は自分を除いた4名の班員を見渡し、一度深呼吸する。


「え、えっとまずは、その・・・ご飯とカレーを作るために、2組に分かれよう」

「それなら、そっちの3人とこっちの2人でいいか?」

「い、いや、カレーは4人にしよう…かな」

「そっか。なら俺が入るよ」

「あ、ありがと」


う〜ん無理。やっぱりリーダーとか向いてないし、そもそも仲良くない人と話すこと自体難しい。幸い、この人がよく話すから話が進んで助かる。
とりあえず、晴登、伸太郎、狐太郎、そしてこの男子の4人がカレー調理班となった。


「えっと…早速材料切っていこうか。えっと…お肉と人参と玉ねぎとじゃがいもと・・・」

「ならまずはその4種類を分担するか?」

「そうだね。じゃあ…俺が玉ねぎするよ」

「了解」


晴登の拙いリーダーシップでも、班員の気遣いで何とか調理が形を成す。まぁ伸太郎や狐太郎も話し下手だから、彼らは言われるがままなのだが。

そして、4人は材料を切り始める。


「・・・暁君、大丈夫? あんまり包丁って慣れてない?」

「う、まぁな…。不器用だから、料理とか苦手で…」

「ゆっくりでいいから気をつけてね」


サクサク玉ねぎのカットが進む晴登の横で、伸太郎は人参を切るのに苦戦していた。
でもここで手伝っては彼のためにならない。料理とは慣れなのだ。やればやるほど上手くなるし美味くもなる。ゆえにこういう機会は大切にしなければいけない。


「柊君は・・・あれ、もうじゃがいもの皮剥き終わったの? 早いね」

「うん。一人暮らしだから、これくらいは朝飯前だよ」

「あ、そういえばそっか」


忘れていたが、狐太郎は一人暮らしなのだった。事情は詳しくは知らないが、この様子だと料理は自分で作っているのだろう。そう思うと、何だか親近感が湧いてきた。



4人が食材を切り終わると、いよいよ鍋に投入だ。晴登はかまどの下に木材を組む。


「暁君、火をお願い」

「おう。これでいいか?」

「ありがと・・・って待って! ストップ!」

「え?・・・あぁ! 悪ぃ!」


だがここでささやかなハプニング。火をつけることを頼まれた伸太郎が、なんとつい右手に炎を灯して差し出してきたのだ。
ここは
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