第五十一話 極寒の流氷
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チャージバスターを発射するも、ヴァンはそれを腕の一振りで弾き飛ばす。
「なっ!?」
「腕の一振りで弾きやがった!?」
「………なら!」
信じられない事態に唖然となるが、グレイはバスターを構えてレーザーサイトを出してホーミングショットを発射、更に時間差でチャージバスターを撃つ。
「…………」
ホーミングショットもチャージバスターも腕の一振りで弾かれ、それを見たグレイは威力よりも手数を重視してショットを連射する。
ヴァンは両腕を動かして全て弾き、グレイとの距離を詰めると強烈なダッシュストレートを叩き込んだ。
「がっ!?」
強烈な拳をまともに喰らったグレイは壁に叩き付けられる。
一瞬、意識が飛びそうになるが何とか耐えて反撃に出る。
「トランスオン!!」
「………っ!」
ディアバーンへと変身し、それを見たヴァンが一瞬目を見開いて足を止めるが、すぐにグレイに向けて前進する。
炎の矢を連射し、更に両腕のブーメランを発射するが、どれもこれも腕の一振りで弾かれてしまう。
「だったら!」
遠距離での攻撃が通用しないなら接近戦に持ち込もうとするグレイ。
大ジャンプしてヴァンに飛び蹴りを繰り出すが、ヴァンが大きく腕を振るってグレイを強く弾き飛ばして壁に叩き付け、落下するグレイに対して大ジャンプからのアッパーカットと、床に落下してからのダッシュストレートで再び壁に叩き付けられた。
「あぐっ!?つ、強い…!」
「こいつ、武器も使ってないのに何て強さなんだ…!」
モデルAの言う通り、太股のホルスターに納められているアルティメットセイバーも背中に取り付けているバスターショットも使っていない。
更に言うとオメガナックルも使っていないので本当にかなり手を抜いているのが分かる。
「悪いけど、俺には弱い者いじめをする趣味はないんだ。これ以上痛い目に遭いたくないなら早く帰った方がいい」
「馬鹿にするな!僕は…最後まで諦めない!」
自分のことを知りたいと願うグレイには簡単に諦めると言うことはしない。
「………分かった。ならこの一発で楽にしてやる」
退こうとしないグレイに何かを感じたのか、武器の一つであるオメガナックルのエネルギーを拳に纏わせてグレイに殴り掛かるヴァンだったが…。
「ストーップ!ヒーローは遅れてやってくる!アッシュ参上ってね!!」
何とか出口を発見して脱出し、タイミング良く部屋に入ってきたアッシュにグレイとヴァンが硬直した。
「……アッシュじゃないか、どうしたんだそれ?」
「あれ?グレイがイレギュラーに襲われてるかと思ったらヴァンじゃない。無事で何よりだけど…あんた達…何してんの?」
「「え?」」
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