第五十一話 極寒の流氷
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を連射していく。
レーザーの連射性能の低さも至近距離なら大した問題にはならない。
コアを破壊されたメカニロイドは沈黙し、急いでアッシュとグレイは水の中から飛び出して氷の足場でイレギュラーと接触しないようにしながら移動する。
そして奥のシャッターを抉じ開けると氷のブロックで通路が塞がれた場所に出た。
「あれ?ここのブロック、一部だけ壊されてるわ」
「他にもイレギュラーの残骸がたくさんある…」
「これは…相当なやり手だな…何か強力なセイバーで斬られたような傷がある…ほとんど一撃だぜ」
「もしかしたらロックマンかもしれない、気をつけて進もう」
グレイがそう言うと二人は慎重に先を進んでいくが、先に進んだ先客が相当暴れたのか所々壊れており進みにくい場所が多い。
途中でいくつかの扉を見つけて中を確認するが、何らかの装置があり、全て破壊されていた。
「本当に何なのかしら…きゃあっ!?」
「アッシュ!?」
床が崩れてそのまま落ちていくアッシュにグレイは手を伸ばすが間に合わず、イレギュラーの生き残りが現れ、氷弾を発射して氷が床の穴を塞いでしまう。
「くそっ!」
グレイは咄嗟にチャージバスターで破壊し、床の氷を砕こうとするが、アッシュに止められた。
「アタシに構わないで先に進んでて!アンタ結構長い時間、水の中にいたからエネルギーが少なくなってるはずよ!急いで出なさい!!アタシのボンベの酸素にはまだ余裕があるから、何とか別のルートを探して追いかけるわ!!」
アッシュは結構深い場所に落ちたらしく、壁もないので壁蹴りで上に登ることも出来ないので何とか出口を探すことにした。
「…分かった、先に行ってる!」
「ええ」
グレイは奥にあるシャッターと扉を抉じ開けると、広い部屋に出た…のだが、行き止まりであった。
「行き止まり…道を間違えたのか…」
「誰だ?」
「!?」
声に反応して飢えを見上げると、部屋の浸水していない場所で自分を見下ろす真紅のアーマーの青年がいた。
「その姿…お前、ロックマンか!?」
「ああ、そうだ。お前もロックマンだな?ヘリオス達以外にも妙なロックマンがいたなんてな」
青年…ヴァンはグレイを見た。
見たこともないライブメタルのロックマン。
プレリーからこのようなライブメタルの存在など聞いたことがないため、敵が作った物かモデルOのように突然生まれた物か。
しかしモデルAはライブメタルであるためか、ヴァンの異常性に気付く。
「なあ、グレイ!逃げた方が良くないか!?こいつ…何かヤバいぞ!?」
「逃げるわけにはいかない!こいつや他のロックマンを倒せば僕は自分の正体を知ることが出来るんだ!」
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