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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga6-D遭遇〜Huckebein 3〜
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ひょいひょいと食べるカレンがそう言って笑うと、フォルティスが頭を抱えて注意した。カレン達は、ドラゴン・イツァムナ首長のブレス攻撃のおかげでイリス達から辛くも逃げ果せることが出来ていた。それは本当に偶然で、フォルティスの言うように運が良かっただけ。何かが違えばブレス攻撃によって塵も残らず消滅させられていたかもしれなかった。それをモニターで見ていたフォルティスの心労は計り知れない。
「まあまあ良いじゃない。こうして誰ひとり欠けることなく帰ってこれたのだから」
ロンシャンはフォルティスの空いたコップに酒を注ぎながら笑う。
「しかしよ姉貴。特務のあの3人、殺しといた方が良かったんじゃね? あたしらよかダメージ受けてたし、いいチャンスだったじゃねぇか」
「「俺もそう思ったぞ、カレン姉さん」」
アルナージに続いてライカンとカイロンもイリス達を殺しておけばよかったと言うが、カレンより先にサイファーが「無理だな」と一蹴した。あのヴェイロンでさえ「俺もこんなこと言いたかねぇが、アイツらにゃ勝てねぇよ」と言って、コップの酒を一気に呷った。
「そうね。確かにあのドラゴンの攻撃で、特務のお嬢さん達は私たちよりダメージを受けていて、簡単に殺せそうだった。でも、3人とも意識はあった。そこに変に手を出して、シャレにならない反撃とかされたくなかったの」
カレンとてイリス達を見逃すことに葛藤していた。しかし殺しきれるのかどうかが判らず、あの場に居なかった他のメンバーが増援として来るかもしれないという状況の中、下手に留まることを良しと思えなかった。
「ま、生きているんだからいいじゃないの。ほらほら、みんな飲んで食べて!」
こうして特務零課・特殊機動戦闘騎隊とフッケバイン一家の初遭遇事件は終わった。
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