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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga6-D遭遇〜Huckebein 3〜
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。どうせ当局で取り調べをする。そのときに包み隠さず教え――」

「待って、ルシル。じゃあ1つだけ。7年前、ヴァイゼンはユヴェーレン地区の遺跡鉱山で、あなた達フッケバイン一家の特徴である刺青を彫った男女2人組によって街の民間人が殺戮されるという事件があったの。それについて簡単に教えてもらえる?」

イリスの問いにカレンを始めとして意識のあるメンバーが僅かに反応を示した。アタリだ、と確信するイリスとルシリオン。

「・・・信じてもらえるか判らないけど、私たちの名前を騙ったり、刺青を真似たりして、半端な殺しをしてる偽者がいるのよ。私たちもそいつらを追ってるの。そういうわけで、私たち、協力しない? 私たちは放っておいて、偽者を捕まえることだけに集中――」

「しない♪ あなた達が殺しや盗みをしているのは事実だし」

「そろそろ首長の元へ参上しないとまずいぞ」

「判ってる。・・・ルシル、ミヤビ、行こう」

「ああ」「はい!」

――我を運べ汝の蒼翼(コード・アンピエル)――

――真紅の両翼――

ルシリオンは背中より12枚の剣の形をした翼を、イリスは一対の翼を展開。イリスはミヤビを抱きしめ、ルシリオンと一緒に空へと徐々に上がっていく。カレンが「どこ行くの?」と尋ねると、イリスが「いや〜、巻き込まれたくないし」と答えたことで、これから行われることが危険なものだと彼女は察した。

――撒き散らせ汝の疫病(コード・ハダルニエル)――

「その明らかに体に悪そうな色をした煙はなに?」

「こいつはコード・ハダルニエル。病原体の集合霧で、この霧を吸い込んだ者に致死性はないがキツ目の病気を感染させる。こいつの良いところは人から人に感染しないことなんだ。だから感染後に潰れたお前たちを本局に連行しようが問題ないわけだ」

ルシリオンが霧をカレン達に撒くために腕を払おうとしたその時・・・

――エンシェントドラゴンブレス――

ネツァッハ首長国の首都より放たれてきた一条の閃光。古代より生き続ける正真正銘のドラゴンより放たれた砲撃は、イリス達のすぐ側に着弾して大爆発。誰も声を上げることも出来ずに方々に吹き飛ばされた。

・―・―・―・―・

“飛翔戦艇フッケバイン”のリビングは今、全員帰艦したことを祝うパーティが開かれていた。首領であるカレンをはじめ、ヴェイロン、サイファー、ドゥビル、アルナージ、ライカン、カイロン、グランダム、ロンシャン、そしてステラとフォルティスが思い思いに料理を食べ、酒を飲んでいる。

「いや〜、まさかネツァッハのドラゴンに助けられるとわね〜」

「助かった要因はそれですが、ただ運が良かったということだけはしっかり覚えていてくださいね、カレン」

ステラから差し出された料理を
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