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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第86話
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突き刺さった致命傷の状態”だったんです。」
「何ですって!?」
「そんな状態でどうやってリィンは今もこうして生きる事ができるようになったのでしょうか?」
(”ハーメルが起こる前の襲撃”というのも気になる話だな。)
(ああ、ひょっとしたらハーメルの襲撃を依頼した者達も関わっているかもしれないね。)
セドリックが答えた驚愕の事実にアリサ達がそれぞれ血相を変えている中サラは厳しい表情で声を上げ、ガイウスは真剣な表情で訊ね、ミュラーとオリヴァルト皇子は小声で会話をしていた。

「それが……”オズボーン宰相が自身の心臓をリィンさんに移植したお陰で、リィンさんは一命を取り留めたんです。”」
「ええっ!?オズボーン宰相が!?」
「なるほどな……道理で心臓を撃っても生きていた訳だぜ。何せ”最初から心臓が無かったのだからな。”」
セドリックの説明に仲間達が再び血相を変えている中エリオットは驚きの声を上げ、クロウは真剣な表情で考え込み
「おい、ちょっと待て……その話だと例の鉄血宰相は心臓無しで生きている事になるぞ!?」
「い、言われてみればそうですよね……?」
不死者(ゾンビ)じゃあるまいし、人間が心臓無しで生きられるなんてどう考えてもありえないけど……一体どういう事なのかしら?」
セドリックの話を聞いてある事実に気づいたアガットは信じられない表情で声を上げ、アガットの言葉にアネラスは困惑の表情で頷き、シェラザードは真剣な表情で考え込んだ。

不死者(ゾンビ)………ハッ、そういう”カラクリ”か。」
「多分その時にもう”黒の工房”と何らかの形で繋がって、リィンの心臓の移植もそうだけど、オズボーン宰相自身もその時に”不死者”になったんだろうね。」
「ええ………そして恐らくだけどリィンの例の力――――――”鬼の力”もその話が深く関係しているでしょうね。」
「心臓を移植した時に帝国の”呪い”の力の一部が”鬼の力”として宿った――――――いえ、宿らされた事が考えられるわね………―――――――!ま、まさか……その時にリィンさんはアッシュさんのように”選ばれて”しまったんじゃ……!?」
シェラザードのある言葉を聞いて事情を悟ったアッシュは鼻を鳴らし、真剣な表情で呟いたフィーの推測にセリーヌは頷き、考え込みながら呟いたエマはある推測に気づくと不安そうな表情で声を上げた。

「”リィンがアッシュのように選ばれた”ってもしかして……」
「”巨イナル黄昏”の”贄”って事!?」
エマの推測を聞いたマキアスは不安そうな表情で呟き、サラは厳しい表情で答えを口にした。
「はい……”真の贄”と呼ばれる存在にリィンさんは”巨イナル黄昏”そのものに”選ばれたの”です。――――――最も、皆さんもご存じのようにリィンさんがメンフィル帝国側についた事でリィンさ
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