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探し求めてエデンの檻
7-1話
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 どうやら、そこで真理谷の考えが終わったのか、顎に手を添えて何か考え始めてそれ以上言葉は続かなかった。
 それをよそに、オレは次はどう行動していいものか目の前の状況に直視する。

「それより、これからどうするつもりなんだ真理谷?」
「正常でない人間には近づかないのが道理―――…と言いたい所だが」

 言葉を区切り、真理谷は目線と共にオレに向けて問いかけてきた。

「こんな環境だ。 怪物か、人間か…比べるまでもないだろう?」
「っ……!」

 それは…ある意味究極の選択肢に聞こえた。
 どちらも危険で、どちらも不明な要素が付き纏っていて“安全”から程遠いものだ。

「せっかく人間の集団を見つけたのに、すぐに離れるべきだと判断するには早いだろう」
「そう…だな。 今は様子見に、するべきだよな……」

 疲れる。 疲れた。
 体だけでなく、心が落胆しただけに気分が重かった。
 まだ…まだダメになったわけじゃない。 そう思いながらも、投石の雨が地面降り注いだ光景が瞼の奥に残っている。

「……」

 フラリ、と足が動いた。

「ん、おい仙石。 どこに行くんだ?」
「……」
「おいっ!」
「…ちょっと、そこらへんを歩いてくるだけだよ……一人になりたいんだ…」

 煩わしい……。
 声を荒らげる真理谷に、オレは振り返らずに足を止めて返事を返した。
 そして返事を待たずに、夢遊病者のような足取りで森の中に入っていった。


―――――。


 あてもなく歩きながらオレは考えていた。
 頭の中が思考がグルグルと廻っていて、モヤモヤがスッキリしなかった。

 それと言うのも…頭の中で浮かんで忘れられない幼馴染の存在が気掛かりだった。

 だが、真理谷の言葉がどうしても…りおんの安否を不安なものにさせる。
 暴動…など、そんなのないと思いたい。 だけど実際に見てしまった暴挙がオレを不安にさせる。
 あの中にりおんがいるのなら…あの男達に囲まれていたら、どんな目に遭っているか…。

 りおんは凡庸じゃない容姿だから…今頃は…。

「くそっ…!!」

 拳を手近な木に叩きつけた。

 力いっぱいに殴ってもそびえ立つ木はビクともせず、逆に樹皮(じゅひ)に打ち付けた拳は焼けたように痛む。
 だがそれ以上にりおんの事で頭が熱くなっていた。
 あの鉄クズの中で、暴徒達にメチャクチャに穢されているかもしれない…そんなの想像だけでも、オレには耐え難い。

 あいつは…幼馴染で、一緒に育ってきて、どんどん可愛く…綺麗になっていくのをずっと見てきた。
 幼い頃は平気で接する事が出来たけど、時間が経つ毎に大切になっていく幼馴染…。
 いつからか届かないほど高嶺の存在になっても、いま
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