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俺の妹がこんなに可愛いわけがない〜とある兄と弟の日常〜
第二話『俺の弟と妹がアキバに来るわけがない! 前編』
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「ぷはぁ〜!!やっぱり、運動した後のドリンクはおいし〜♪」

「もう少し上品に飲めないのか・・・」

「別にいいじゃん、今はユーヤしか居ないし」


 ニシシッと笑うクリスを少し呆れたように見る雄夜。


「そうそう、ユーヤ。頼みたいことがあるんだけど」

「別にいいが、課題のレポートなら手伝わんぞ」

「違うよ……って、レポートなんてあったけ?」

「ああ。確か提出期限は週明けだったかな」

「ユ、ユーヤは終わってるの?」

「もちろん、先週の土、日で終わらせた」


 雄夜の言葉に若干顔を青くする。
なぜなら今日は金曜日、週明けまでなら今日を入れてあと3日しか残っていない。
頑張れば終わらないこともないがそれでも誰かの手伝いがあっての話しだ。


「ユ……ユ〜ヤ〜…」

「だー!!手伝ってやるから、泣きつくなぁ!!……たく、それで?お前の頼みってなだよ」

「あ、うん。あのね………」









 ◇◇◇◇◇









「………で、何で俺は日曜にここにいるんだ?」


 現在、雄夜はクリスと共にヲタクの聖地秋葉原に来ている。
雄夜は訳も教えてもらえずに半強制的に連れてこられた、当の本人はと言うと―――


「アキバよ、私は帰ってきたー!!」


 何か某機動兵器で言いそうなセリフを思いっきり叫んでいた。
それを見ている雄夜は片手で顔を覆いながら「はぁ〜…」と溜息をついて項垂れていた。


「……なぁ、そろそろここに来た理由(わけ)教えてくれないか?」

「……ユーヤはさぁ、私が『オタクっこあつまれ』っていうコミュニティに入っているのは知っているよね」

「ああ、まあな……で、それが?」

「うん、実は今日そのコミュのオフ会があるんだ」

「ふ〜ん………それで、そのことと俺がここに呼ばれたのといったいなんの関係があるんだ?」

「だから、ユーヤにも一緒に来て欲しいなぁ〜……なんて」

「なにバカ言ってんだよ。確かお前の入ってるそのコミュニティって女の子限定だろ?そんなところに、男の俺が行けるわけ無いだろうが」

「うん、だからさ私に良い考えがあるんだ」

「ほほぉ、ならお前の無い頭で考えた『考え』とやらを聞かせてもらおうか」

「なんか、ユーヤの言葉が心にグサッ!ときたけどあえてスルーするよ私…。とりあえず、ついてきて」


 果たして、クリスの考えとは……答えはWebで!じゃなくて後々に……さて、ここで、この秋葉原に足を踏み入れた若い男女がもう二人居た。









 side高坂京介





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