第六十二話 未知との接触
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発の跡には獣の軍団の死体が山積みになっていた。
「……なにがどうなったんだ?」
火薬独特の鼻を突く匂いが辺りを漂った。
いち早く正気に戻ったジャックが辺りを見渡すと、木々の先に馬を駆る新たな集団を見つけた。
「騎兵です、我々の方へ向かっています」
「援軍か?」
「いえ、トリステインの旗は持っていないようです」
「ならば……敵か?」
第三の軍勢は、大森林から捜索隊の居る開けた場所へ抜け、獣の軍団へ突撃をした。
「に、人間だ! こっちにも居たんだ!」
ヒューゴは、突如現れた謎の軍勢が人間だという事を知り驚きの声を上げた。
謎の騎兵は、その全てが軽装で半裸に近い服を着ていた。手にはレバーアクション式の小銃を持ち、腰には手斧をぶら下げていた。
騎兵達は銃や斧で獣の軍団を蹴散らし、堪らなくなった獣の軍団は撤退を始めた。
「こっちだ! 付いて来い!」
騎兵の列から、半裸に近い民族衣装を服を着た女が現れデヴィット達に捲くし立てた。
「女だ、結構可愛い」
「ヒューゴ黙れ……隊長どうしますか?」
「着いて行こう。このままでは留まっていてら、獣の軍団がまたやって来るかも知れない」
「了解です」
「負傷者は丁寧に扱ってくれ。それと、本部と他の部隊に『先住民と接触した』と連絡をしてくれ」
虎口を脱した捜索隊は、先住民達に着いて行く事にした。
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