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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第36話:明かされる秘密
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ているクリスと、ジェネシスと敵対していると思しき透は後回しだ。
颯人と奏が加わった事で、戦闘は激しさを増す。
その様子を見て震え上がる未来を、響は必死に宥めた。
「あ、あぁ――!?」
「未来、大丈夫! もう大丈夫だから!」
「でも……あぁっ!?」
突然悲鳴のような声を上げた未来。何事かと響がそちらを見れば、クリスを抑えつけていた白メイジが2人に襲い掛かろうとしていた。
「ま、まだだ! そいつを使えば!」
「未来には手を出させない!!」
白メイジの前に立ち塞がる響。親友がその身を賭して自分を助けようとしている事に、未来は悲鳴のような声を上げて響を引き留めた。
「な、何言ってるの響!? 逃げよう、早く!?」
自らの手を引く未来に、響は後ろ髪を引かれる。出来ることなら、このまま未来と共に逃げてしまえば或いは物事は丸く収まるのかもしれない。少なくとも、未来の前では何の力も持たないただの立花 響のままで居られる。
だが、それでは駄目だ。目の前に居る白メイジは2人を絶対に逃がすことはない。逃げたければ……未来を守りたければ、戦わなくてはならなかった。
響は覚悟を決めた。
「……大丈夫」
「――え?」
「未来は、私が守るから」
何を言っているのかと未来が訊ねる前に、響は聖詠を口にした。
「Balwisyall nescell gungnir tron」
未来の目の前でシンフォギアを纏う響。未来はその様子を信じられないと言った様子で見つめていた。
「ひ、響?」
目の前で親友が見たことも無い装備に身を包み、拳を握り締めて白メイジと対峙する響の後姿。
響の事情を何も知らない未来は、彼女の背を呆然と見つめるしか出来ずにいるのだった。
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