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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
決定的な違い
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ドォンッ

次々に繰り出されるティオスの攻撃。だがそれは、回避に専念しているシリルには一切当たることがない。

「竜魔神の・・・」

一向に当たる気配がないにも関わらず、ティオスは攻撃の手を休めない。確かに回避を続けなければならないシリルも消耗はしていくだろうが、それ以上に攻撃を繰り出し続ける彼の方が消耗していくのは明らかだった。

(なのになぜ、こんな無意味な攻撃を続けているのか)

疑問に思いながらも、一度敵に攻撃の流れを渡してしまったこともありなかなか反撃に打って出ることができない。

ピシッ

「!?」

その時、シリルの耳には何か変な音が聞こえた。それが何なのかはわからない。ただ、確かに彼の耳にはその何かが・・・亀裂が入ったかのような音が聞こえたのだ。

ニヤッ

その何かがわからないシリル。そんな彼を嘲笑うかのように、ティオスは小さく笑みを浮かべた。















「あんなにガムシャラに攻撃するなんて、なんか拍子抜けね」

そう言ったのはヨザイネを抱きながら地上の様子を見ている美女。彼女はティオスの攻撃が明らかに粗雑になっていることに内心ガッカリしていた。

「なんでティオスはあんな攻撃の感じになったんですか?」
「さぁ?」

抱えられているヨザイネはされるがままの状態で美女に問いかける。だが、彼女は首をかしげるだけで、何が狙いなのかわかっていない様子。

「ただ、ティオスの狙いはわからないけど、カミューニとゼレフの想定していることは大体わかったわ」
「「「「「!?」」」」」

ただ、続けてそう答えた彼女の方に思わず全員が視線を向けた。その際ヨザイネのお団子ヘアが、彼女の顔面に直撃すると、彼女の顔から一瞬で血の気が引いた。

「すすすすすすすみません!!」
「いいのよ、気にしてないわ」

思わず泣きそうになりながら謝罪する彼女に対し、全く気にした様子のない女性はそのまま、泉の方に視線を落とす。それを見たオーガストが、ようやく口を開いた。

「して、お父さんは何を恐れているのです?」

その声が聞こえた途端、彼女は彼の方に視線を向ける。すると、美女はニヤリと笑みを浮かべて見せた。

「ここにいる私たちならなんとなく気付けると思ったけど、意外と気付かないものなのね」
「ここにいる私たちなら?」

彼女の言葉の意味がよくわからず、顔を見合わせるオーガストたち。ヨザイネもまたわからずにいたが、そんなのお構い無しに女性は口を開く。

「他にも諸々ヒントはあるわよ?例えば・・・」

そういって、黒髪の女性はある人物を大きく写し出す。水色の髪をした白い翼を広げた少年を見て、彼女は不敵に笑う。

「この子が|
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