暁 〜小説投稿サイト〜
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
デートと王妃と元職員
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ない冗談だ。ともかく俺は人を探してる。邪魔だ。」
俺を払いのけ、どこかへ行こうとするアンデルセン。
結局ダメか。
そう思った時、ポケットのスマホが震えた。
「…広海さん?」
取り出して見てみれば広海さんの名前。
思い出した。昨晩連絡先を交換したんだった。
「もしもし?」
とりあえず出てみる。
それとおっきーにも聞こえるよう、スピーカーをONにした。
『ああ、探偵さん。無事でよかった。』
「まぁなんとか。そっちの方は?」
『葛城財団に襲われた。でも今は無事だよ。』
襲われたって?
「え、大丈夫なんすか?」
『無事だって。俺の自慢のサーヴァント、マリーのおかげでね。』
あなたったら…もう!と近くでテレる声が聞こえる。
探してる時もそーやってイチャイチャしてたんでしょーね!
『それよりもだ探偵さん。一旦合流しよう。アンデルセン捜索の手がかりになるかもしれない人を見つけた。』
「手掛かり?」
なんだそれ、手掛かりって?
『道端で倒れてたんだ。なんでも途中で喧嘩して別れたアンデルセンを探してるって。』
「へぇ。」
その時、立ち去ろうとしていたアンデルセンが止まった。
『それとその人…アレなんだが…』
「アレってなんすか、」
『その…。』
ややためてから、広海さんは答えた。
『元なんだけど…葛城財団の職員だって。』
「…。」
葛城財団の…職員。
しかし元とはなんだ?やめたのか?
「その話、詳しく聞かせてもらおう。」
「うわびっくりした!!」
電話に夢中になっていたせいで気付かず、目の前にはさっきのアンデルセンがいた。
「そういやアンタ…さっき人探しをしてるって…。」
「ひねくれてる割に察しがいいな。そうだ。確かに俺は人を探している。喧嘩して別れた馬鹿女をな。」
喧嘩して別れた…?
さっき広海さんは見つけた人は何を探していると言った?
「まーちゃん、もしかして…。」
「あのさ、一応聞くけどアンデルセン。もしやお前のマスターって…葛城財団の職員さん?」
尋ねると、アンデルセンはこくりと頷いた。
「ご名答だ。正確には"元"職員なのだがな。」
広海さんが見つけた元職員、そして俺が偶然探し当てたアンデルセン。
そう、ドンピシャだったのだ。
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