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ペルソナ3 困惑の鏡像(彼が私で・・・)
中編
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お前、今日少し変だな。なんだかテンション高くない?」
いきなり話の矛先を変えられて、私は戸惑った。
「えっと・・・そう?・・・いつもそんなにテンション低い?」
「う〜ん。いや、なんとなく・・・いつもは、わりと無口だし、そんなにグイグイ攻めてくるような話し方もしないだろ。」
「あっ・・・そう。」
この件についてこれ以上話を続けるのはマズイ・・・と思っているところに、もう一人、別の男子が近づいてきた。
「何の話で盛り上がってるの? 女性の話なら僕も混ぜて欲しいな。」
ニコニコしながら、屈託なく話しかけてくる。つい先日、転校してきた望月君だ。
「お前も転校してきたばかりだってのに、恐れ気もなく人の話に入ってくるのな。大したコミュ力だよ。」
友近君があきれたように言った。
望月君は転校してきてまだ数日なのに、初対面の女生徒に親しげに声をかけまくっているということで、既に噂になってきていた。
「そう? どうせなら早くみんなと打ち解けたいじゃない。」
望月君は平然としている。
「いいんじゃない。みんなとどんどん仲良くなった方がきっと楽しいよ。」
私は自分から話題が逸れればありがたいので、これ幸いと同意をした。
「そうだよね。君とは気が合いそうだなあ。」
にこやかに笑いながら私にぐいっと近づいてくる望月君の前に、いきなり金髪の女性が立ちふさがった。
キョトンとして身を引く望月君。
「おはようございます。」
アイギスがそう挨拶をして、私の隣の席に着く。
「ああ、アイギス。おはよう。」
あっけにとられて私がそう挨拶を返すと、彼女はこちらに向き直った。
「今日は、ずいぶん朝早く出たのでありますね。」
「え、ああ、ちょっと早く目が覚めちゃってさ。朝練に出る ゆかり と一緒になっちゃった。」
そう話す私を、何故かアイギスがじっと見てくる。
「何、どうしたの?」
「なんでしょう?・・・よくわかりません。あなたであることは間違いないのに、何かが違う感じがします。」
うわっ、こっちも感づくのか〜。予想以上に難儀だな。
「まあ、私だって、日々変化しているってことだよ。」
笑ってごまかす私。
「そんなことより、また『ゆかり』って言った。やっぱりなんかあったろう。」
そこに、再び話を蒸し返して突っ込んでくる友近君。
「なになに? その話、聞きたいな。僕も混ぜて・・・。」
望月君もまた首を突っ込んでくる。
ああ、まったくこいつらは〜!!!
「あなたはダメです。」
アイギスがいきなりズバリと切り捨てた。
「えっ、今日もまたダメ出し・・・?」
転校当初からアイギスはなぜか望月君に対して冷たい。
本人もその理由はよくわかっていないようだが、ともかくここ数日、望月君にだけは容赦なくダメ出しする。
あまりの容赦のなさに、さすが
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