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夢幻水滸伝
第百三十六話 二度目の勝利その十六

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「こっちに来るで」
「ほなうち等も」
「そや、これから硫黄島方面に向かってな」
 そのうえでとだ、中里は綾乃に答えて話した。
「そしてや」
「そのうえで」
「アメリカと戦うで」
「そうするんやね、今度は」
「アメリカが諸勢力で最強やったな」
 ここでだ、中里が言ってきた。
「そやったな」
「ああ、やっぱりな」
「あの勢力やな」
「国力も技術もな」
「ダントツやな」
「この世界でもな、しかも僕等の起きた世界のアメリカの人口は三億位やが」 
 芥川は中里にアメリカの人口の話もした。
「こっちの世界のアメリカは八億や」
「かなり多いな」
「その分強い」
「それでやな」
「そのアメリカと戦って勝つことはな」
「難しいな」
「南洋や中国よりもな」
 さらにというのだ。
「難しいで、数は地下世界と北極が同盟組んだら最高やが」
「それでもやな」
「もう国力はな」
 それはというと。
「ほんまアメリカがダントツや」
「そやから太平洋の覇権争いの勝者の本命やな」
「鉄板のな、そのアメリカにな」
「今からやな」
「向かってな」
 そしてというのだ。
「勝つで」
「そうするな」
「アメリカは確かに強い」
 芥川も認めることだった、それもはっきりと。
「ほんまにな、けどな」
「それでもやな」
「勝ったる、その策もな」
「自分の中にあるな」
「そや、この三番目の山場もな」
 これからはじまるその戦もというのだ。
「しっかりとな」
「勝つ策はやな」
「考えておいた、そしてな」
「今からやな」
「その策でな」
「勝つんやな」
「絶対に無敵、絶対に負けん存在なんてない」
 芥川は言い切った。
「それでや」
「アメリカにもやな」
「勝ったる、ただしな」
「これまでと同じ策はやな」
「それはせん」
 決してという言葉だった。
「もう相手もそれを見てな」
「そしてやな」
「警戒する」 
 そうしてくるというのだ。
「そして破る策もな」
「用意してるな」
「敵も馬鹿やない」
 相手の方もというのだ。
「それでや」
「同じ策はやな」
「絶対に使わん」
「南洋は台風を使って」
 綾乃がその策の具体的な内容を話した、今三人は棟梁の間にいるがいるのは三人だけであり顔を寄せ合う様にして話している。
「中国は海に隠れてやったけど」
「そのどっちもな」
「今度は使わへんねんね」
「そや、それでもな」
「勝てるんやね」
「日本はとにかく小勢力や」
 このことが念頭にあるというのだ。
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